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逆側からだと見えてくるもの。

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このあいだとある方から、
「大切にしている言葉はありますか?」
と聞かれました。

そんな質問、うまれてはじめて!
(いや、卒業のときの寄せ書きには書いたかもしれない。一期一会とか・・・笑)

どきどきしてちょっぴり考え込んで、

「逆から見てみる、でしょうか」と答えました。



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それは、あらゆることが、
視点を変えれば、まったく違う姿に見えてくるということ。

自分の道のりをふりかえってみると、そうだったんですよね。

たとえば、
仕事での失敗がのちのち学びに繋がっていったり、
子どもが障がいを持っていたことで、心のありかたを見つめなおせたり。

町家暮らしも、
最初はないものばかりで(光がない、プライバシーがない、収納ない)
たいへんすぎて途方に暮れていました。

けれど、ないものばかりだったからこそ、
しぜんと自分でくふうしたり、ゼロから作り出せる瞬発力がついたような。


そうやってなんでも逆さからみてみると、
一見幸せなことにはちゃあんと不幸せがひそんでいて、
喜びには悲しみがちょっぴり混じっていることに気づきます。

出会いは別れの始まりだし、笑いと涙は表裏一体。
光には影がつきまとう。

それはまるでオセロのようなもの。

きっと、人間の感情だっていっしょ。
まっすぐからだと、じぶんの本心には気付きにくい。

けれど、
逆さからだと、ちゃんと見えてきます。



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これらはかつてのわたしの実際の悩みですが、
(今もちょっと悩んでるけど、笑)
ちょっと立ち止まって逆から見てみたんです。


たとえば、
「こどもがいう事をきかない」を逆から見てみたとき、
わたしの心に隠れていたのは

「わたしが、こどもを思い通りにうごかしたい」というエゴが。


そして、
「夫が家事をしてくれない」を逆から見てみたとき、
わたしの心に隠れていたのは

「わたしが、夫が家事をすることを許していない」という本心が。


わたしはこのことに気付いて、がーん(笑)
なんだ、全然相手のせいじゃないやん!って。

そりゃ、
相手のせいにしていればラクだから。
自分が変わる必要がないし、相手の愚痴を言い続けていればすみます。

だから人間だれでも、自分の本心は直視したくないもの。
逆から見てみることはときに、残酷なことです。

だけど、そこに気付けたら爽快。
やるべきことも見えてきます。

本心と、反対のことをすればいいんです。

たとえば、
子どもを思い通りにするんじゃなく、
まずはこちらから子どもの願いをきくようにすること。

やりたくなるような工夫をすること。

夫が手伝ってくれないと嘆くのではなく、
「おねがいね!」とその都度託してしまえばいいのだと。

言い続けるのもめんどうになってつい自分でやっちゃいますが・・・(笑)


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そんな質問をくれたのは、
滋賀の生活クラブのイベントで広報をされていたMさん。

お話をするうちいろんな共通点があって鳥肌もの・・・
Mさんはイラストのお仕事もされているということで、
さっそく似顔絵を書いておくってくださいました^^




わあー、うれしい!

実物はこんなにかいらしくはないけど・・・(笑)
たからものにします、ありがとうございます^^






by fu-ko-handmade | 2018-03-22 11:18 | くらしのこと

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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