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学校に行かない彼と向き合うために、わたしが決めた5つのルール~前編



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待ちに待ったヒヤシンスが開きました。
ええ香りです。

ああ、春はすぐそこやな。



さて、先日予告していた彼が学校に行かないと決めたとき、
家で一緒にすごすうえでわたしはどう在りたいか、
と自分自身に問い、決めたこと。

今日はそんなわたしなりの「ルール」について、話題にしたいと思います。

まめぴーが不登校を選んだ時に、
わたしが心にきめたのがこの、5つのこと。


①学校や勉強の話題はしない

②時間の使い方は本人に任せる

③動きたくなるまで待つ

④自分を責めない

⑤信じる


最初から一度にきめたわけではなく、
数か月かけて少しずつ少しずつかたまってきた覚悟のようなもの。

まめぴーがいよいよ学校に行かなくなりそうだ、
というときに時間をみつけては当事者やその家族の手記、
専門家の本などをたくさん読みました。
たぶん50冊は読んだなあ。

不登校やに関するyoutubeや講演会の記録などがあれば、
それらも時間が許す限り。



どれも大なり小なり参考になりましたが、
それをそのまままめぴーに試しても、たぶんダメやろうなと思いました。

だって10人いたら10人状況がちがうし、
10通りの対応方法があるのだから。

でも、
そんな体験談や意見のなかに共通して見えてきたのが、
子どもたちと接するうえでやはり「誠実さ」が大切だと再確認したこと。

なによりわたし自身が彼を目の前にして彼の思いを感じ、向き合っていくうえで
だんだんとこれらの覚悟が決まっていったように思います。



では長くなりますが、ひとつずつ説明していきますね。

※あくまでもわが家の場合であり、
まめぴーの性格や状況をみてわたしが選んだ対応方法です。
参考程度にお読みいただけたらとおもいます。




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①学校や勉強の話題はしない
いろんな体験談を読んでいると、
不登校になってしまった子はがんばりすぎて、疲れ果てた状態。
だからまずは「安心」を取り戻すことを第一の目標にしました。

学校に行かなくなった当初の彼は、
わたしがひとこと学校のことを口にしようものなら体をこわばらせていたっけ。

学校のことを考えるとおなかが痛くなったり冷や汗がでたり、
身体症状に出ていたので、とにもかくにもまずは家のなかを安全な場所に。
できるだけ学校や勉強にまつわる話題も避けました。

担任の先生が抜き打ちで来られて怖がることも多かったので、
あらかじめ予告してから家に来ていただくよう伝えました。

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②時間の使い方は本人に任せる
これは以前から心がけていたことだけれど、
家で過ごす間はさらに、あらゆる指図ごとをしないように。

彼と対等な立場で話ができるように、
対話はすべて大人と同様に「相談」ベースです。

「学校に行かないんだから~して」のような条件も、
当初やりかけていたけれど「やっぱりよくないな」と思ってやめました。

だってわたしが彼に伝えたかったのは、
努力しなくても、やりたくないことを我慢してやらなくても、
気がすむまでこの家にいていいんだよ、ということ。

だから、これについては賛否両論あるかとおもいますが・・・
(そしてとくにわが家の場合夫からの非難はありましたが)
好きなゲームや動画については、とくに制限を設けませんでした。

わたしも仕事の落ち着いている時はいっしょに楽しみました。
彼から話を聞いていると、動画を通じて得たその豊富な知識と、
語彙力に驚いたものです。

ゲーム課金も彼が自由になる金額の上限まではOK。
かなり投資したもようです(笑)

食事もおなかが空いたら好きなものを好きなだけ。
寝る時間、起きる時間も彼に任せています。

今はだいぶ落ち着いてきたのでゲームや動画に関しては、
目やからだが心配なので休憩をはさんでほしい、
と伝えたうえで、彼と話し合って制限を設けています。
(ただ、おそらく一般的な範囲よりかなり長いです)

それでも朝は決まった時間に起き、夜もぐっすり。
好きなゲームのワンタイムイベントなどがあると明け方でも起きてくるのには感心するやら。
大したもの食べてないのに身長も体重も増加中です(笑)





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③動きたくなるまで待つ
学校に行かなくなった当初はとにかく家以外の社会的なつながりを持ってほしくて、
習い事や外出を提案したこともありましたが、
どれも結局長続きせず、結果として彼に無理をさせてしまっていたことにも気づきました。

わたしも仕事を押してそれにつきあっていたこともあり、
精神的にもまいってしまいそうになることもありました。

これではいけないと思い、
それからは彼が興味を持ったこと、彼が提案したことだけをいっしょにやるスタイル。

ルーティンとしてはわたしと一日一回の散歩
(町内を2~3周ぶらぶらするだけ。遠出すると子どもに会うので嫌だそう)と、
週に一度、大学の臨床心理室でのプレイセラピーです。

小さなころは体を動かすことが大好きだった彼も、
学校に行かなくなってすっかりひきこもっていたのですが、
今年に入ってふしぎなことに体を動かしたがることが増えました。

一日二回の戦いごっこ(計30分、意外とハード!)が新たなルーティンに加わり、
さいきんわたしも体が軽いです(笑)

小学校には今年に入って一度も行っていません。




と、かなり長くなってしまったので^^;
あと二つは次回に続けますね。


次回はこちら→ 



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by fu-ko-handmade | 2021-02-08 14:00 | 学校に行かないという選択

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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