
出産を前にして、そのことがよく頭をよぎります。
私の母は、
私のことを自分のことのように考えているところがあって。
姉と私とは、16歳離れています。
そのことも、原因としてあったんかな。
過剰な干渉や、心配。束縛。
自分(母)が傷つくのが嫌だから。
思い煩わせたくないから、箱の中に入れておく。
危険がないように、とじこめて。
そんなまいにち。
10代のころは、苦しくてたまらなくて。
いつ解き放たれるのだろうか。
そればかり考えていた気がする。
母はわたしが反抗するたび、
繰り返し繰り返し、こう言った。
「わたしの気持ちはあなたにはわからない、親になればわかる」
何も言えなくなった。
そんな気持ちになるのなら、
親になんかならなくてもいい。
そう思っていたわたしが、親になった。
わたしも母のようになるのだろうか。
親になった今も、母のその気持ちはわからない。
そして、わたしのような思いを、子供たちにはさせたくない。
と、今は思う。
でもすこしだけ、母のまっすぐな愛をおぼえている。
ひどい病気をしたとき、寝ずに看病してくれたこと。
髪を結って、それを可愛いと言って抱きしめてくれたこと。
わたしはあの瞬間、母の子だったとおもえた。
子をそだてること。
愛しいがゆえに、こわくなる。
足がすくんで動かなくなることも。
その気持ちは、痛いほどよくわかる。
運命がもし分かるのならば、先回りしてでも止めたい。
でもそのことが、子をひどく傷つけることを知っているから。
わたしはふたりに、ただひたすら
「あなたのことが一番大事だよ」
そう伝えたい。

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