出産、備忘録。
2013年 04月 22日
出産から、4週間。
忘れないうちに。
長くなります。
ご興味のある方だけ・・・
おしるしがあったのは、予定日を一日すぎた朝のこと。
その日から、毎日前駆陣痛のようなものが。
4時ごろ目が覚めると軽い腰痛と、きゅーんとくる腹痛。
でもまた朝起きると、うそのように、
すっかり普通に戻ってしまっているのでした。
その度、「しめた!」とばかりにやり残したことを片付けたり
掃除や片付けに精を出したり^^*
家族とも色々お出かけができて、予想外に楽しめたなあ。
行けないと思っていたお花見。
早咲きの桜を目にすることができて感激したな。
ゴンとは毎日、
公園やら、お買い物やら、いろいろなところへお出かけ。
ぱんぱんのお腹でキャッチボールやシーソーもしたりして(笑)
周りに人がいたら、相当ヒヤヒヤしたに違いないっ。
大満足で眠りにつき、まめちゃんが降りてくるのを待ち焦がれる日々。
ゴンのとき予定日を10日過ぎて促進剤誘発だった出産。
本物の陣痛ってどんなふうだろう?と想像しながら・・・
そしてその日がついにやってきました。
25日の早朝、4時か5時ぐらい。
鈍い腰の痛みで目が覚めてトイレに起きると、少量の破水。
「ついに来たな」と思い、入院準備をしながら朝食を作り始めて。
空が白みはじめたころ、ついに本格的な痛みが。
でも、まだ10分ぐらいの間隔。痛いときには四つんばいになって逃し、
それ以外のときは普通に動けるので、引き続き食事作り。
7時に主人を起こして「きたよ」と伝え、
ゴンも起こして卵かけご飯と味噌汁の朝食。
食べながらどんどんと間隔が短くなってきていて、7分ほどに。
実家の車を出してもらい、
自宅から30分ほどの助産院へ着いた頃には、5分間隔に。
車の中で産み落とさないか・・・このときばかりはちょっと焦ったな(笑)
産院に到着したのは午前9時。
迎えてくれた君子さん(いつもの助産師さん)が「ちょうど今、産まれたのよ」。
私と予定日が近かった産婦さん、無事出産を終えられたところ。
入院から2時間の安産だったとか。
汗だくの君子さんに支えられて、6畳ほどの和室へ。
診察の結果「もう8cmあいてるよー、直ぐに産まれるね!頑張ったね!」
本当に?!うれしい、今日会えるんや。
痛みで冷えがあったので、
3人の助産師さんによるきめ細やかなケア。
アロマ入りの足湯をしたり、梅醤番茶をいただいたり。
お灸とマッサージで手足に暖かさが戻ってきました。
主人もゴンも付き添ってくれたけど、
ゴンは普段と違う私のようすに戸惑い気味。
でも予想していたみたいな「痛くてかわいそう」と取り乱すようすはなく、
どちらかというとお祭り騒ぎのような、ハイテンション。
苦しむ私の横でお菓子を食べたり、
持ってきたぬいぐるみで遊んだり、アルプス一万尺したり(笑)
それが気になってなんだか陣痛の間隔があいてきたような?
助産師さん、察してか、ゴンを外に連れていってくれて。
これで集中して臨める!とおもったからか、
パワフルに進む痛み。
私に技をかけられて、主人、何度もよろけてました(笑)
でも不思議なことに痛みと痛みの間は力が抜けて、
うとうとしてしまうぐらいに心地いい。
だからこんなんじゃまだまだ生まれないわー、と思っていたのだけど、
本来の陣痛は誘発の痛みとは違ってちゃんと「おやすみ」があるらしい。
(と後で思いました)
人間って、生き物ってすごい。
和室のお布団の上だったので、
助産師さんのすすめで姿勢も色々と変えてみました。
バランスボールによりかかったり、椅子に座ってみたり、
仰向け、横向き、四つんばい。フルコースやったな~(笑)
その間は、助産師さんの力を再認識したひとときでもありました。
陣痛の間、腰をさすってくださるのやけど、
それがまたピンポイント!
「ここ、さすってほしい」という場所を、指示しなくても的確。
そしてその手がとてつもなく暖かい。
暖かい、というより熱い。
絶対手力でてる!って思いながら、痛みを感じてました。
やがて、
痛みと痛みのあいだが空かなくなり、
「もうしんどい!ちょと休憩したいー」と泣き言を吐きたくなったころ、
大量に破水。
まめちゃんの頭が発露した時点で、
じいちゃんばあちゃんとお出かけしていたゴンが帰ってきました。
出てきたまめちゃんの頭を触らせてもらったゴン。
そこからは「もう大丈夫やよ!いきまなくていいよ」と言ってもらい、
ゆっくりペースに。
いっぱい声出して汗だくやったけど、爽快感で心地よかったな。
そしてついに、会えたよ~~~。
出産前は絶対感動で泣くなー、なんて思ってたけど、
感動というより、会えて嬉しい!待ってたよー!という感じ^^*
へその緒はゴンに切ってもらいたかったのだけど、
「白くてきもちわるいー」っていうゴン(笑)
ゴンと同じく、主人にお願いしたのでした。
そして、
わたしとまめちゃんは「ひとり」「ひとり」に。
平成25年3月25日 午後0時56分。
長男、出産。
入院から4時間弱の、安産でした。
奇しくも、98歳になる主人の祖母と同じ日に。
今回落ち着いて出産に臨めたのは、
「やるべきことはすべてやったな」という充実感があったからかな。
そして、
ほかならぬ君子さんの「リラックスやでー」の言葉がけ。
あったかな、みなさんの手のぬくもり。
ゴンを出産したとき、
勉強不足から、後悔ばかりが残るお産になってしまって。
自分が健康体だという過信があったんやろうな。
わたしのせいでゴンを苦しめた、という思いがあって、
「ごめんね」って何回謝っても足らなくて、
幾度となく悔し涙を流して。
だから絶対今回は後悔したくない、という気負いもあって、
「自分の力で産むんだ!」という思いがまずありました。
でも、それは間違いやったな、って。
出産したのは自分の力やけど、それだけじゃない。
支えてくれた君子さんはじめとする助産師さん、
励ましてくれた主人、ゴン、家族、友人たち。
そしてわたしをとりまくすべての環境が奇跡のように折り重なって。
「みんなで産んだ」
その思いで、感謝で、いっぱいでした。
そしてそう思えることができる自分がとてもとても、
ありがたくて。
これまで心のなかで、ゴンに「ごめんね」って言い続けてきたけど、
その辛さがあったから、こんなにすばらしいお産ができた。
これからは、ゴンに「ありがとう」って言える。
5年前の、思い出すのもしんどかった過去。
やっと、生き直せたんやな。
すべてに、感謝。
この気持ちを死ぬまで忘れないようにしよう。
そして。
美味しかった~♪
(って、結局「食」ですいませんっ。笑)
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