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マニュアルでない子育て。


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以前レポしたアレクサンダー・テクニークの、
二回目のワークショップへ行ってきました。

今回も先生のお話に気づかされることがたくさん、
目からうろこが何枚も、バリバリと剥がれ落ちました(笑)

長くなりますが、備忘録として・・・


まずは
乳幼児期の発達の話からスタート。
赤ちゃんはただ無駄に体を動かしているように見えるけど、
実は脳と体の協調をとるために、一生懸命訓練中なんだそうで。

ぐにゃぐにゃやっているうちに、
最初生まれたとき無かった頚椎のカーブが出来上がって、
はじめて首がすわり。

更にぐにゃぐにゃやっているうちに、
やがて筋力がついて腰骨のカーブが作られ、お座りが出来るようになる。
全てが順序よくすすんでいき、全てに無駄がない。

が、
最近の子どもはその発達の順番が狂ってしまうことがあるそう。
まめぴーもそうなのやけど、座れもしないのにたっちしたがる。
ハイハイしないうちに歩きたがる。

一番の原因は住環境の変化。
ソファやテーブル、チェストなど、つかまるものが多く、
容易にたっち出来てしまう。
TVや照明器具などの発達で、視覚的な刺激が多いのも原因なのかも。

出来てしまうことを止めることは難しいし、
止めなくてはいけない、というのでは無いけれど、
やはりその時期に必要な動きが不足していると、
将来どこかで補わなくてはいけなくなるみたい。

うんうん。
ゴンそういえばハイハイしないでたっちしちゃって、
2~3歳ころよくコケてたな。
けど今は、親のわたしが言うのも何だけど、
すごく運動神経がよくて。

なぜなんだろう?と先生と考えていったとき、
これだ!と思ったのが、
ゴンが3歳で入園した今の保育園で、毎日やっているリズム体操。

佐賀県にあるさくらさくらんぼ保育園の先生が考案された、
乳幼児のための体操なのですが、
命の進化をたどる、というのがテーマの、
リトミック+ヨガのようなもの。

うちの園では6年前、
園長先生がさくらさくらんぼ園の保育に惚れ込み、
それまでの保育(制服あり、習い事あり、保育士がすべてお世話)をすべて捨てて
今の保育(制服なし、文字教育一切なし、自分のことは自分でやれる環境作り)をはじめた、
という経緯が(驚)

その一環として導入された、リズム体操。
年齢を追うにつれ、魚類、両生類、四足、二本足と進化していきます。

初めたころはどんぐりのようにころころ転げ回るだけだったり、
金魚のようにくねくね動くだけだったのが、
年長の今のリズムは、見せてもらうと指先にまで神経が集中していて、
まるでバレエのように美しい。

これでだいぶ補ってもらったのかもね。ってことでした。

だから
取り返しがつかない訳ではないし、無理に訓練させる必要はないけど、
今この子に必要な遊びはなんだろう?と、子どものことをよく見てあげること。
見てあげたうえで、望んでいる遊びを一緒にやってあげる。
こちらからの働きかけでだいぶ変わってくるのだとおっしゃっていました。

なるほどなーー。


でも、もっともっと大事なことはここから。

たとえば、
おばあちゃん世代は「抱き癖がつくから抱っこしないほうがいい」と言った。
今のお母さん世代は「泣いたらすぐに抱っこしたほうがいい」というのが主流。

おばあちゃん世代論は、
↑のような発達の観点から言うと必要なこと。
床の上でぐにゃぐにゃやってるうちに体が出来てくるんやもんね。
でも、お母さん世代論も、愛情と基本的信頼の形成には必要なこと。

だから、~~論が絶対的に正しい、ということではなく、
今回習ったことも「これがベスト」だと思わないでほしい、
と強調されていました。

だってそう思ってしまうと、そのとおりにならないときに
「ああ、なんて自分はだめなんだ」とパッシブになってしまう。
そうしたら必ずリバウンドしちゃう。

比喩で、「"あのすばらしい愛はもう一度"は無い!」って(笑)
言い換えれば、一日足りと、一瞬足りと同じ経験はない。
「別の素晴らしい愛が待っているのよ」って。

まずは「全てを感じる」ことをやってみる。
「足裏からすべてがつながる」感覚をもつこと。
今のこの部屋の空気、音、におい、こどもの存在、
なにより自分の体の感覚。
そっからどうしていくかを考えることが、スタートなんだと。
まさに、マニュアルてはない子育て。

私も普段のことを振り返ってみると、
マニュアルに振り回されるのを恐れつつ、
やっぱり「こうでなくちゃ」みたいな想いを持っていたことに気づかされました。

「泣いたら抱っこしてあげなくちゃ」
「いつも優しい声をかけてあげなくちゃ」

その通りのときもあるけど、必要ないときもあるんだよね。
「泣かせたらかわいそうだから」「困るから」って、
自分の都合で抱っこするんではなくて、
彼がどう考え、感じているのかを、
もっとよく見ていてあげよう、と思いました。

ああ、3回目もとってもたのしみ。


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毎度、駅前のお花屋さんで一枝選ぶのも楽しみ。

この日はユーカリ。
ええ香り。




子育てスタイル、参加中。


by fu-ko-handmade | 2013-09-28 11:58 | 子どもとのこと

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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