変わること、変わらないこと。
2014年 06月 02日
年に数件、
お直しのご依頼をいただくことがあります。
ゴム・レースの交換が多いかな。
次に、ほつれや破れのリペア。
今でこそ、ゆっくりペースになってしまっているけれど、
ショップを始めて数年は、年間約1000アイテムのお洋服を送り出してきました。
きっと成長も著しい乳児、幼児期、
ワンシーズンでサイズアウト、なんてことも普通なのに、
まだまだ思い出を作っていきたいから・・・
と、お直しを託して下さる方がいる。
それだけで、胸がいっぱいになります。
入院してきたお洋服を受け取ると、
いっぱいお洗濯して、大切に手入れして、
沢山着てくださっている様子が手に取るよう。
お洗濯が追いつかないぐらい、毎日着ています。
週末のお出かけはこれ、と決まってるみたい。
短くなっても、重ね着でたくさん着ています。
思い出がいっぱいつまってるから、きょうだいにも着せたくて。
添えてくださる言葉を見て、また涙、涙・・・・
レースや破れなどの補修は、必要に応じて
縫製を一旦解くところから始めるので、
そのお洋服を作っていたときの自分の力量や、
素材選びなどの反省点が一目瞭然。
お直しをお受けしたことで、私も沢山の勉強をさせてもらっています。
実際、素材選びや縫製の方法をずいぶん改善できたのは、
お直しがきっかけだったことが多いのです。
FU-KOは、私ひとりの力でなく、お客様に育てていただいている。
そんな思いに包まれて、もう一度旅立つ洋服を送り出します。
FU-KOをはじめた頃からずっと作り続けている、
キャミチュニック、ペチスカート、ペチパンツ。
かぼちゃパンツに、キャミワンピース。
今日、
coconoteさんで再版させていただいたお洋服たちも、
そんな、お客さまに育てていただいたアイテムたち。
何度となく、見えるところ、見えないところ、
工夫を積み重ねて進化し続けてきました。
今回ついに生地を大幅に変更。
実際にゴンに1年ちかく着せてみて、
納得、満足、の素材をデビューさせました。
でも見えないところで確実に変わっていく。
そんな、育てていくデザイン。
これからも作り続けて行きたいと思います。
子育てスタイル、参加中。
著作本「作ってあげたい、女の子のお洋服」
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