
一年ぐらい前からずっとご紹介したいと思いつつ、今になってしまいました。
「作ってあげたい、女の子のお洋服」から、
ヨークワンピースのアレンジ、「プリーツワンピース」
先日数名の方からリクエストをいただき、重い腰をあげました(笑)
やっと工程の画像が取れましたので、お伝えさせていただきますね。
著書に掲載させていただいたヨークワンピースと、
身頃、袖の型紙は共通となります。
また、ヨークワンピースではギャザー分量が多いため、
ポケットは別で裁って縫い付ける方法で作成しますが、
プリーツワンピの方はポケットも一緒に裁断し、
スカートと続けて縫う方法をとります。(とっても楽チンです!)
ただし、130以上の大きなサイズでは、布幅によっては続けて裁断できない場合もあります。
適宜ご対応くださいね。
まずは、スカート部分の裁断方法をお伝えしますね。
【各サイズスカート寸法】
※縫い代込みです(脇1cm、裾3cm)
80サイズ→57×34cm
90サイズ→58.5×39cm
100サイズ→68.5×45cm
110サイズ→70.5×50cm
120サイズ→72.5×55cm
130サイズ→74.5×60cm
(横×縦)
このサイズの布の脇に、ポケットの型紙をくっつける形で裁断します。

脇の縫い目に添うように型紙を配置し、カーブの部分にだけ1cmの縫い代をつけて裁断します。
★部分はポケット口になる部分。チャコで印をつけておきます。
ポケット口がスカートのどの部分にくるかは、本の数値を参考にしてください。

綺麗に仕上げたいので、前スカート側のポケット口に接着テープを貼っておきます。
ちなみに、↑これは布裏面です。
ヨーク部分はそのままのプレーンな切り替えでもいいですが、
フラップ(かぶせ布)つきのデザインが好きなので、
そのアレンジ方法もご紹介。

こちらはフレンチ袖にアレンジしたものなので、
ヨークワンピースのものとは少し違いますが、
こちらのようにヨークのウエスト部分の縫い代を4cmに延長。
縫う前に出来上がり線のところでアイロンで癖付けしておきます。
スカートを縫いつけたら癖付けしたラインで二つ折りにして、
端から3cmのところにスカートごとヨークに縫い付けると、フラップになるというしかけです。
フラップ部分はかっちりと仕上げたければ裏に接着芯を貼ってくださいね。
スカートのプリーツ寸法はこちら。

【プリーツ寸法】
80サイズ→★3cm、プリーツ3cm
90サイズ→★3cm、プリーツ3cm
100サイズ→★3.5cm、プリーツ4cm
110サイズ→★3.5cm、プリーツ4cm
120サイズ→★4cm、プリーツ4cm
130サイズ→★4cm、プリーツ4cm
この寸法にあわせてプリーツをたたんだところ。

見えやすいように、ポケットは後ろに折り込んであります。
普段プリーツをたたむのに待ち針は使わへんけど、
たたんだ箇所が見えやすいよう刺してみました。

中央に向かってプリーツが折りたたまれています。
表側から見ると、サイドに3本タックがたたまれ、中央だけがボックスプリーツのように仕上がっています。
前後スカートのプリーツをたたみ終え、
粗ミシンで仮止めし終えたら、脇を縫い合わせます。

このラインを縫います。
脇上~ポケット端~ポケット周囲~ポケット下端~脇下と一気に縫ったら、
ポケット端から★を縫い閉じます。
ポケットと縫い代を前スカート側に倒し、アイロンをかけたら、
表からポケット口にステッチをかけます。

7mmのところをステッチ。端は多目に返し縫いしておきます。

表からポケット口上下に返し縫い。

左右対称に仕上げます。これでポケットは完成。
その後スカートの裾を三つ折で縫い上げておきます。
そして、スカートとヨーク部分を縫い合わせたら完成!

いかがでしょうか、プリーツアレンジ。
ヨーク部分のデザインは一緒なのに、まったく違った印象になるうえ、
ポケットが続け裁ちで作りやすいのが嬉しいのです。
ポケットの続け裁ちは、スカート部分の脇のラインが垂直ならば
他のパターンにも応用できますよ。
(バイアスの場合はポケット口が伸びてしまうのでお勧めできません)
花柄や無地はもちろん、チェックなどもプリーツが映えて素敵。
ぜひ作ってみてくださいね♪