きごしょ。
2015年 09月 09日

「きごしょ」
小さいころから食べ親しんでいたので知らなかったのですが、
京都特有のお野菜みたいですね。
野菜といっても、実をつけ終わったししとうの葉っぱのこと。
実家のそばではよく上賀茂からおばあさんが軽トラックに載せて売りに来ていて、
秋になると立派なお茄子やかぼちゃのそばに、このきごしょが並んでいました。
そういえば、なんできごしょって言うんやろか、とさっき調べてみたら、
漢字で書くと「木胡椒」なるほど!

「毎日着たい、手作り服」でも撮影をさせていただいた、ご近所の八百屋さん、佐伯さんで。
無農薬で育ててはるので、葉っぱも安心。
時々虫さん「こんにちは」しはるけど(笑)
一つ一つ葉っぱを枝から外して、硬い部分を取り除きます。



少しのお酒としょうゆ、おじゃこと煮付けて晩ごはんのおかずに。
仕上げにごまと鷹の爪をぱらり。
硬そうな見た目とは裏腹に程よい歯ざわりで、
みずみずしいいししとうの香りに、ほんのり大人の苦味。
たまに赤ちゃんししとうが混ざっていたりして、いいアクセントに。
実をつけ終わったあとの葉っぱを食べるなんて、手間もかかるし京都のひとは質素ですね、
なんて言われそうやけど、「しまつ」も美味しいごほうびがあるからこそ、
いそいそと励むんやろなあ。
ああ、また食べたくなってきた!