
さいきん、金継ぎをはじめました。
金継ぎとは、うるしを使って割れたり欠けたりしたうつわをつくろうこと。
茶の湯で使われる碗にもみられる、昔から受け継がれてきた修理法。
もともと、使うごとに味わい深くなっていく土ものの器が好きなのですが、
取り扱いが雑なのでつい欠けさせてしまったり割ってしまったり。
でも自分でつくろえば使い続けることができます。
電子レンジが使えないなどのデメリットもありますが、
いちばんの醍醐味は偶然できたヒビや欠けがチャームポイントにかわること。
捨ててしまうことは簡単だけれど、
あきらめなければ失敗がかえって新しい再生のチャンスになる。
なんだか人生のようですね(笑)

欠けさせてしまった白山陶器の平茶碗は、
錆漆という石粉とうるしを混ぜたものをパテにして埋め、
一日乾かしてから磨き、うるしを塗り重ね、最後に金属の粉を蒔いて仕上げ。
本当なら純金粉を使いたいところだけど、
まだ蒔くタイミングがよくつかめず、うまく付かないともったいないので、
真鍮を使っています。
これでもじゅうぶん綺麗。

まるい形に欠けさせてしまった小鉢は、
瞬間接着剤で固定したあと、継ぎ目をうるしでカバーして仕上げました。
この色合いのうつわには金は似合わない気がして、
あえてうるしの黒い色そのままで。
まるい欠けのおかげでひょうきんな表情になって、
前よりもお気に入りのうつわになりました。
地にパテを使うなど簡単な方法もある中で、
わたしは初心者なのにいきなり本格的な方法を選んでしまったので、
最初は四苦八苦(笑)
使っているのは箕輪漆行さんのセット。
足りないへらなどはホームセンターで買い足しました。
今はうるしと仲良くなるべく、ちいさなつくろいをちょこちょこやっていますが、
次はもう少し大物の皿にチャレンジしてみようと思います。

毎朝玄関の掃除をしてくれるのですが、
濡れるのが嫌だからとパンツ一丁で出て行こうとする(笑)
「なんであかんの?」ゴンらしいわ・・・なんとかスカートはいてくれました。
ゴンの春休みもあとすこし。
今週いっぱいは朝から晩までずっといっしょなので、仕事は最低限におさえ、
いっしょに過ごしながらできる家しごとをメインに。
外が気持ちいい季節になってきたので、
明日はずっと気になっていた庭の手入れをしようかな。
今日いよいよ発送開始となる、雑誌「きらり。」
たくさんのご注文をいただいていると聞いています。
ご興味を持ってくださった方、ご購入いただいた方、
みなさま本当にありがとうございます。