続・うつわの金継ぎ。
2017年 04月 13日

先日ご紹介したうつわの金継ぎについて。
ご興味をもたれている方が多いようで
「初心者でもできますか?教室など行きましたか?」など、
沢山ご質問をいただきました。
そんなわけで、わたしの金継ぎのやりかたについてちょっと書いてみますね。
もともと土もののうつわが好きで、金継ぎには興味があり、
まめぴーの同級生のお父さんが教室をされていると聞き、
最初はそこへ行こうと思っていたんですが、なかなか都合がつかず。
でも「昔から受け継がれている方法ならば難しくはないだろう」と思い、
(我ながら向こう見ずですね・・・笑)
ある日思い立って、自己流でスタートすることにしました。
まずは箕輪漆行という福井にある漆専門店のスターターキットを購入。
そこからはうつわやさんをされている友だちに聞いてみたり、
初心者のための本を図書館で借りてきて読んでみたり。
この二つはわかりやすくて参考になりました。


「金継ぎのすすめ」
「金継ぎ一年生 」
金継ぎ図書館というサイトもひとつひとつの工程がていねいに紹介されていて、
とても参考になりました。
http://hatoya-f.com/
漆工芸や金継ぎを専門にされている方は専門の「室」とよばれる
漆が乾くのい最適な湿度や温度に保った庫を持っておられるようですが、
金継ぎをよく知る友人によると、発泡スチロールで充分だそう。

こんなふうに発泡スチロールに濡れ新聞紙を敷いて、
漆を乾かすのに使っています。
乾燥しているところでは乾かない、湿って高温のところでは乾く、
といううるしの性格が分かるまでちょっと扱いに手こずりましたが、
使いながらちょっとずつ分かって来た、という感じです。
また、体質によってはかぶれるみたいですが、
わたしはどうも大丈夫みたい。
かぶれる方は手袋をしてもかぶれるし、呼吸しただけでもかぶれるそう(!)。
おそらく、教室などに行けば漆についての基礎知識や扱い方については
効率的に学ぶことが出来ると思います。
でもトライアンドエラーを繰り返しながら、その都度ひとつひとつ調べ、
原因を調べていくのって、なんだかわくわくするわたしです。
いちばん難しいのは最後の仕上げの金を蒔くところ。
漆の乾いたタイミングを狙って粉をかけるんですが、
ちょっとの加減でついたりつかなかったり、シワになってしまったり。
でも、いちばん上の写真のように、
土ものの素朴なうつわだったら漆だけで仕上げても素敵です。
たとえ間違っても削ればいいんです。
失敗してもやり直しはききますし、そのうちにちょっとずつ漆の扱いについて
わかってくるんじゃないでしょうか。
ひとつひとつの作業は決して難しくはありません。
マニキュアをはみ出さずに塗れるひとなら、だいじょうぶだとおもいます。
けれど乾かして一日待ち、また塗って一日待つ、という根気のいる作業なのはたしか。
せっかちなわたしにとってはまるで修行のようです(笑)
でもそんな工程一つ一つも、子どもが育っていくのを眺めているようでまた楽しいものです。
わたしもまだまだ始めたばかりですが、
こんながさつなわたしでも出来る!ということで勇気を持っていただけるかも(笑)
気軽にチャレンジされる方が増えるといいなあ^^
【お知らせ】
3月3日に発売させていただいた「男の子にも女の子にも、作ってあげたい服」
昨日ご連絡がありなんと3刷りが決まったとのこと!
amazonなどでもうごきがよく、書店でも手にとって下さる方が多いようで、
みなさま本当にありがとうございます。
出荷が遅れているようで、一部品切れになっているようです。
入荷まちのところは来週には補充されるとのことですので、
よろしくお願い致します。