ウーマンエキサイトさんに取材いただきました。
2017年 06月 12日
子育て中のお母さんを中心とした情報サービスサイト、
ウーマンエキサイトさんからインタビューいただきました。
暮らしのなかでたいせつにしていること、
道具の選び方、新刊「ぶれない暮らし」にこめた思いなど、
語らせていただきました。
どうぞご覧になってみてくださいね。
すこしまえ、わたしの「ぶれない暮らし」を読んでくださった方から、
こんなご感想をいただきました。
こちらもぜひご紹介させてください。
だいたいお母さんってものはさ
しいん
としたとこがなくちゃいけないんだ
お母さんだけとはかぎらない
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ
田沢湖のように深く青い湖を
かくし持っているひとは
話すとわかる
二言三言で
それこそしいんと落ち着いて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖
教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ
(「みずうみ」茨木のり子)
もう五年くらい前の新聞のコラムで紹介されていたこの詩が好きで、
出産して母になってからますます心に響くようになり、
ふとした時に切り抜きを読み返してきました。
『ぶれない暮らし』の中に、美濃羽さんの深くて青い、
ゆるぎない湖を感じました。感動しました。
そして知りました。ぶれない、はしなやかであることと繋がっているのだと。
今私もまさに、そんな生き方をしたいと願っているひとりなのだという事も。
それは清々しい発見でした。
『ぶれない暮らし』、これからもずっと読み続けていきます。
そして美濃羽さんが書いていらっしゃるように、
私も私らしい愛し方で、ゆっくりお母さんになっていきたい、
そう感じる「今、ここ」です。

思いがけず、目の前がぼやけました。
そして、
わたしのみずうみの色をおもいました。
たぶん、この方がおっしゃるような深い青ではなく、
風がふけば波がたち、底の方には泥が沈んでよどんでいて。
これまで順風満帆だったことは一度もなく、
正解もわからず、むしろ常になにかと取っ組み合いながら、
ああでもないこうでもない、と迷い走りつづけてきたわたしです。
けれど、
幼いころからこの世界には、正しさや常識とはまたちがう、
真実とよべるようなものは必ず存在しているとおもっていて。
それは声を荒げて他人におしつけるものではないし、
誰かに教えてもらうようなものでもない。
ただ、わたしの足元には必ずあるという感触がある。
だから、わたしはそれを探し続け、見つめ続けて、
身近なひとに伝えていきたい。
この方のご感想から、そんな決意を新たにしたのでした。
よどんだ水面だからこそ魚がかくれ、
ゆたかな蓮の緑が養われるように。
わたしの「みずうみ」を心に描きながら、
すすむべき道を選んでいきたいです。