地方で暮らすということ。
2017年 06月 22日

SNSではすでにお知らせしましたが、
地方での暮らしをテーマにした雑誌TURNS (ターンズ)に掲載いただきました。

地方で楽しい取り組みをされている方、
革新的な仕事をされている若い方。

尊敬する人生の先輩たちの記事にまじって、
8P取り上げていただいています。
京都という「地方」で、昔ながらの「町家」に住み続けて、
わたしのなかに育っていったものを、暮らしぶりを軸にまとめていただきました。
便利な都会ではなく、それ以外の場所で暮らすことを選ぶ生きかた。
一般的には避けられるような不便や面倒をあえてえらびとり、
そのなかに新たな価値観や魅力をさがしていくこと。
わたしは両親が岐阜うまれなので、生粋の京都人ではありませんが
(京都では3代前から住んでいないと京都人ではないそうです。笑)
京都のひとはどうも「やせがまん」が人となりの本質のような気がしていて。
たとえば流行りもんが東京とはちょっとちがうこと。
(都は東にうつったけど、やっぱりほんまもんの都は京都だと思っているから?)
外では晴れやかにして、内では「しまつ」を心がけ、質素なこと。
また、過剰で華やかなしつらいよりも、
簡素ななかに一輪の花があることが粋とされること。
厳しい自然を相手に戦うことなく、暮らしの中に取り入れて共存していくこと。
それから、「むこう三軒両隣」ということばにもあるように、
プライバシーがない町家や長屋でのくらしを、
お互いに助け合いながら、ときに本音を隠しながら続けていくさま。
そこにはちょっぴり「やせがまん」とか
「ええかっこしい」(格好つけ)のきもちがあるような気がしています。
反対に、
現代においては、楽ちん、便利、がいっぱい。
粋か粋じゃないかは気にされることはないし、
自然でさえ、封じ込め、制するもの、という考え。
悲しいことに、いかに手間をはぶくか、楽をするかにばかり、
焦点があてられている気がする。
けれど、京都のひとが得意としてきたことは、
便利なものや分かりやすいものに安易にとびつかず、うけつがれてきたものを大切にし、
今ある環境のなかで心地よくなれるくふうを考えること。
最初は「やせがまん」なのかもしれないけど、それがだんだんと身についてきて
美しい調和をみせるときがある。
それが、文化というものなのかも。
もしかしたら、
これからの時代に必要とされているスタンスなのかもしれません。
そうそう、このカットが表紙にきまったと聞いたとき、
やってみたかったこと。

ドロステ効果(笑)。
おまけ。

きのうはとーちゃんの51回目の誕生日。
飾りつけはゴンにおねがいしました。
ケーキは買ってくる予定やったんやけど、
偶然近所にあるケーキ屋さんが二軒ともお休み。
どうしよう~と思っていたら、ゴンが「いい考えがある!」

フルーツだけで出来たケーキ。
しかも、とーちゃんの分だけじゃなく、
ゴンのもまめぴーのも!
51歳のとーちゃん、「胃もたれせーへんわー」と好評でした(笑)
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