見返しが表へ出てこない縫い方。
2017年 08月 30日
ここの所立て続け、
「見返し部分の縫い方」についてご質問をいただきました。
たしかにこの部分についてあまり詳しく説明してある本とかサイトって見ないかも・・・
と思い、縫い方のくふうをご紹介してみますね。
上の写真のように、
ワンピースやブラウスなどの襟ぐりによく使われている見返し始末。
バイアス始末にくらべて簡単で用尺もさほど必要ないので、頻繁に使われる縫い方です。
けれど、着ていると見返しが表に飛び出してきてしまう・・・
というお悩み、結構多いみたい。
構造上仕方ないことではあるのですが、あまりに出てきてしまう場合は、
縫い方を気をつければ改善されることもあります。
まず、気をつけたいのはカーブを縫うときの力かげん。
見返し部分はカーブになるので、縫うときに伸ばすように縫うと、
襟ぐりが広がってしまうこともあるのです。
「そういえば、伸ばして縫ってるかも・・・」という方はいちど、
伸ばさないよう注意して慎重に縫ってみてください。
それでも出てきてしまう場合は、
接着芯を今使っている物より、すこし固めのものにすると改善することがあります。
分かりにくいですが、左が薄手。右がすこし厚めの接着芯です。
共布がもう無い場合、縫い直しがきかない場合は、
身頃に縫いとめてしまってもいいと思います。
おすすめなのが奥まつりといって、表に響かない方法。
こんなふうに、見返しの裏の布と身頃の裏の布を、
表にひびかない程度にほんのすこ~しすくってとめます。
けれど、ごく薄い生地だったり、奥まつりは苦手!という方は、
見た目が気にならなければミシンで完全に縫いとめてしまってもかまわないと思います。
いっそ、
見返し始末ではなくバイアス始末に挑戦してみるのもテです。
こちらは、
裏にバイアス布を縫い付けて、表からは縫い目だけが見えるやり方。
こちらは、襟ぐりをくるんで縫うやり方。
写真がちょっと分かりづらくてすみません。
この方法のときは、
見返しを縫い付ける際の縫い代はつけず、縫い代0で布を裁ってくださいね。
見返しにまつわる皆さんのモヤモヤが、解消すればうれしいです!