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子どもに愛情をかけるということ。


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ここのところ、忍者熱はすこしだけ落ち着いて、
ちゃーちゃんとのおそろいコーデがブームのまめぴー。

とはいえ、おそろいにできるアイテムもあまりなく、
ちょっと悩んで「ちゃーちゃんの着てみる?」と提案してみたら、
おおよろこび(笑)

わたしが寝巻きにしている無印のカットソーが色違いでいくつかあるので、
それをおそろいで着ることにしました。

毎夜毎夜、このとおり小さいちゃーちゃんが出没しております。


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この間、きらり。vol.3に掲載する対談で、
マリアさんと話題になったことが、「子どもへの愛情のかけ方」。

たとえば、
先回りして危険を回避しようとか、嫌な思いをさせないでおこうとか、
いい環境を与えてあげようとか、子どもによかれと思って親がやること。
それはたぶん、親が子を思う愛情からくる行動です。

か弱い立場にある子どものために、
汚い世の中のことを何も知らない無垢な子どものために、
どうすれば不安をなくせるかと悩み、できるだけベストと思われる道をさがす。

その行為はとても美しいもののように見えます。


だけれど、うーん、ちょっと待って。

それはもしかすると、親のエゴなんじゃないかな。
そんな話をふたりでしました。



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まめぴーがつんできてくれたおはな。
いけてみると、意外とかっこええやん!



わたしの母はとても愛情深いひとでした。

わたしを愛するがあまり、なんでも先回りして防御策をかんがえ、
悪い友人からの手紙は破って捨て、風邪をひかせないようにと厚着をさせる。

けれど、わたしはそれらがとても息苦しくもありました。
わたしは自分のやりかたがあるのに!
子ども扱いしないでよ!って。

わたしのことを考えてくれることはとてもうれしいのだけれど、
それらの行動の裏っかわには「わたしが(母が)心配したくない」
という気持ちが透けてみえたから。

それでも、
わたしが母の愛情を感じた体験はいくつかあります。

食べたいといったおかずをお弁当に詰めてくれたこと。

童話に出てくる少女と同じ髪型にしてと頼んだら、してくれたこと。

冬の寒い日に、たこを飛ばしに河原まで一緒についてきてくれたこと。

たぶん母にしたらしょうもない、きまぐれのようなことで、
きっと記憶にもないようなことでしょう。

けれど、
些細なことほど、他人からみればどうでもいいことほど、
かなえてくれたときのうれしさは今も鮮やかによみがえるのです。



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また別の日、友人たちとお酒を飲みながら話していたとき、
同じような話題になりました。

その友人のうちの1人は男性で、とても子煩悩なひと。
彼が言った言葉が印象にのこっていて。

それは、
「子どものどうでもいいリクエストほど、素早く叶えてあげるようにしている」
というもの。

そうそう、それ!
わたしも思わずひざを打ったなあ。


たぶん、子どもの悩みを親が勝手に悩んじゃいけない。
どれだけ親が悩んで出した答えがあったとしても、
最終的にきめるのは子ども自身。

それに、
子どもは自らのびようとする力をもっている。
親はそれをしんじて、土をたがやし、水をあげて見守るだけ。

おおきく成長しようとするときには、外でじゅうぶん頑張っています。
その反動で、家では甘えたくなるもの。

自分が疲れたとき、傷ついたときに戻る場所があるかどうか、
確認するために、子どもは親たちをためすのではないでしょうか。

しょうもない、ちいさなリクエストを出して。

そんなときは、ぜんぶは無理でもひとつぐらい、
「ちゃーちゃんにまかしとき!」って言ってあげられたらいいな。


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おーい、うしろまえ逆だよ~(笑)



by fu-ko-handmade | 2017-09-01 12:55 | 子どもとのこと

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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