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こどもの思いをうけとめること。


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寒さは苦手だけど、
料理からあがる湯気はこの時季だけのごちそう。



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生活クラブの宅配があるまえに、
冷蔵庫の根菜類を使いきろうと具だくさんにした豚汁は、
シンプルなお味噌汁が好きな家族には不評(笑)

彼らはお出汁しか飲まないので、
わたしはお昼ご飯に必然的に具たっぷりの汁をいただくことに。

お出汁がお芋にしみて、とろけそうに美味しいのになあ!

でも思い起こせばこどものころはお芋、苦手やったな。
子どもたちも、大人になればおいしく食べられるようになるのでしょう。


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このあいだ、ゴンとお風呂でしゃべっていたときのこと。


ゴン「ちゃーちゃん、どうしても苦手なものってある?」

わたし「えー、めっちゃいっぱいあるで!

家事全般もにがてやし、苦手なたべものもあるし、
人前でしゃべることとか、誰かとつるんで何かを一緒にするのとか、できひんわー」

「(笑)。あんなー、ゴン、どうしても苦手なともだちがおるねん。
けど、ことわる理由がおもいつかへんくて、こまってるねん」

「そうなんやー。
どうしても馬のあわない人って、おるよね。」

「せやねんなー。悪いひとじゃないんやけど」


答えにもなっていないやりとりだったけれど、
なんだかふしぎとゴンはうれしそうだった。

秘密をうちあけたからかな。

そしてそれをちゃーちゃん(大人)にあれやこれや、言われなかったからなのか。


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すこしまえのわたしならきっと、根ほり葉ほり聞きだしたことでしょう。

苦手なともだちのどんなところがイヤなのか、
いじめられてるんじゃないかとか、詮索したかもしれない。

わたしもかつてはたくさんやっていました。

こどものことを、正しいか正しくないかで導いてしまうこと。
でもそれは結局のところエゴでしかないと気付いた。

わたしもゴンもそれでたくさん、苦しんだから。


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そういえば、ゴンが2年生のときの懇談会のとき、
ほかのお母さんたちが口々に「最近、こどもが言う事をきかなくて」
「どうも反抗期みたい」

なんて話していたことがあって、びっくり。

わが家はまるで逆だったからです。

生まれてからというもの万年反抗期みたいな彼女で、
ようやく人間らしいやりとりができるようになってきたのが年長さんぐらい(笑)

それが、小学校にはいってからというもの、ガラリと変化!

こちらの提案をのんでくれたり、
家のてつだいなども進んでやってくれるようになって、
逆に恐怖を感じていたほどだったのです(笑)


でも、反抗期なんて、親の都合が作り出したことば。

こどもにとっては、自分の主張を親にぶつけているだけ。

自分の、「こうしたい!」と現実との折り合いをつけるのに、
うまく表現することばをみつけられず、
今までゴンは体当たりで反抗してきたのだなあ。

そして、最近ようやく折り合いがついてきたのかもしれない。

と、そのとき気付いたのでした。


そして今。

もうこうして、彼女は自分のきもちを言葉にまとめて整理できている。
気持ちを言葉というかたちに変えて、届けてくれている。

その時点で彼女はもう、その問題を自分でのりこえたということ。

だとしたら、
親としてわたしができることは、心配するきもちはぐっとこらえて、
彼女の思いをうけとめて、共感して。

手出し口出しはせず、
あとはその成長をただ、信じて待つことなのではないかな。



信じることで、見えてくるものがある。

根拠のないことを信じ続けるのはむずかしいけれど、そこにはゆるぎない価値がある。


そんなことを思ったお風呂じかんだったのでした^^





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ありがとうございます!



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by fu-ko-handmade | 2017-11-08 12:54 | 子どもとのこと

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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