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布ナプキン生活のこと。


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現在、12月に発売される暮らし小物の本の校正真っ最中。

ここ数日机とPCにへばりついての作業ですが、
ようやく終わりがみえてきました。


こちらの本でも作り方をご紹介してる布ナプキン。

そういえばこのブログであらためて記事にしたことはなかったかも?
と思い、まとめてみますね。

男性の方はご縁がないかもしれませんが、
「こんな世界もあるのだなあ」ぐらいにご承知置きください(笑)


【11月16日加筆しました】
ブルーの字で書いている部分は当初の記事より加筆修正しています。

こちらにも記事にしましたのであわせて読んでくださいね。





わたしが布ナプキン、そして月経血コントロールと出会ったのが、
10年ほど前になります。

友人に「経血って溜めてトイレで出せるらしい?!」と聞いたのと、
その前後にたまたま雑誌(Linkaranだったかな?)の特集を見て、
興味をもったのでした。

当時いろいろと資料を読みあさったとき知ったのは、
昔は紙ナプキンもなかったのでできるだけ意識して溜めておき、
お手洗いにこまめに行って排出していたのだとか。

それまで生理=紙ナプキン、という組み合わせしか知らなかったわたしにとって
衝撃に近かったとおもいます。

それからは誰に習ったわけではないけれど、
みようみまねでやってみて、すこしずつ手ごたえを感じるように。

今では布ナプキンは万一のために当てておく程度で、ほとんど経血はトイレで出せています。

排出するタイミングは初日が大体1~2時間おき、
2日目、3日目は3時間ぐらいは大丈夫。
お風呂の中も就寝中もほとんど出ません。

コントロールといってもずっと力をいれてしめているわけではなく、
(逆にしめすぎると冷えの原因になるのだとか)
姿勢をよくし、内臓をひきあげるようなイメージで軽く力を入れておきます。

溜める感覚がよく分からない・・・というかたは、
まずお手洗いで出しきることから始めてみてください。
筋肉の使い方がつかみやすくなります。

また、心がけても体質的に難しい方もいらっしゃいます。
無理なく自分の体と対話しながらすすめてくださいね。



使用後のナプキンのお手入れですが、
これは意外と簡単です。

布ナプキン生活のこと。_d0227246_14480542.jpg


右下にちょこっと写っている琺瑯バケツに水をはり、
セスキ炭酸ソーダをひとさじ溶かして半日つけおきします。

セスキは血液などの酸性の汚れに対して威力を発揮するので、
つけおきするだけできれいに汚れが落ちるのです。

あとは軽く手洗いして、洗濯機で洗うだけ。




ここからは、わたしの個人的な意見であることを踏まえて読んでくださいね^^

布ナプキン、そして経血コントロールについての実感は、
大きく3つ。

①におい、かぶれ、冷えに悩まされなくなる
②生理期間が短くなる
③生理痛が軽くなる


くわしく解説していきますね。


①におい、かぶれ、冷えに悩まされなくなる

紙ナプキンには経血をもらさないために、
高分子吸収体という石油系の合成樹脂が使われています。

血液はもらしませんが、ずっと肌がぬれた状態になるため、
頻繁に取り替えないと雑菌が繁殖しやすい状態になります。
その雑菌がにおいのもとになるのです。

また、水分を含んだままとどまりつづけることになるので、
それはまるで風邪ひきのときの水枕のように下半身を冷やしてしまうというわけ。

独特のにおいも気にならなくなります。


②生理期間が短くなる

はっきりとした理由はわかりませんが、
血を溜めておくことで体が出血を意識でき、
必要以上の血液を出さないようになっているのでは?と思っています。
(※医学的根拠はなく、あくまで個人的な意見です)

わたしの生理の日数はだいたい3日。

紙ナプキンを使っていたときは20代で、
妊娠していなかったので比較にはならないかもしれないけど、
5日以上あるのは当たり前だったので、日数が減ったのは布ナプキンのおかげかもしれません。



③生理痛が軽くなる

もともと生理痛はほとんど気にならないぐらい軽い体質でしたが、
それでも生理前にはイタタタ・・・と腰をかがめることはありました。

今ではそれはまったくなし!
でも、ちゃんと「あ、はじまるな」って分かるのはふしぎ。

そういえば、紙ナプキンを使っていたとき時々経験した、
最終日に血の塊が出ることは全くなくなりました。




ほかにも、紙ナプキンを毎回買わないので経済的!
骨盤底筋をきたえられるので高齢期の尿漏れなどにも効果的、
というメリットがあります。

人によっては排卵するタイミングもわかるようになるとか、
PMS(生理前症候群、生理前のイライラや頭痛など)も軽くなるようです。


いいことづくめな布ナプキンですが、そのデメリットはやはり、
「失敗したらどうしよう?」「出血が多いから無理かも・・・」という不安。
とくに外でお仕事をされている方はハードルが高いかもしれません。

また、血液による感染も可能性がまったくない訳ではありません。
家族間であっても処理するバケツや布ナプキンは分けたほうがいいです。


それから、これは読者の方から教えていただいたのですが、
万一子宮に病気があった場合、紙ナプキンについた経血で分かる場合もあるとのこと。
それぞれの体質、状況に応じて使い分けられるといいなと思います。



でも、布ナプキンにしていちばん意識がかわったことは、
経血に愛着をもてるようになったこと。

布ナプキンを使ううち、経血も自分の体の一部という意識をもてるようになったことで、
ほんらい生理はイヤなものではなく、体のリセット期間なんだな、
と自然に思えるようになりました。

これから初潮をむかえるであろう娘にも、
ちょっとずつ折をみて教えていこうと思っています。

でも小さい頃から身近に布ナプキンがあったので、その必要もないかも?
彼女が5歳のときまめぴー妊娠中に「そういえばさいきん血でてへんな!」と言われたのが印象的でした。



そうそう、
おむつなし育児という育児法を提唱されているお友だちが、
月経血コントロールについても活動されています。

彼女のサイトがとってもわかりやすいので、
ご興味のある方はぜひ見てみてください^^



コツは、一度にできるようになろうとせず、
ちょっとずつ意識してみるということ。完璧をもとめないこと。

なにより、自分の体を信じることです^^

意識してみるだけでちょっとずつ体が慣れていくのがわかる。
次の生理が楽しみになりますよ。

平日は無理でも週末だけ、とかでもだいじょうぶだとおもいます。

「いいかも」と思われた方はちょっとずつ取り入れてみてくださいね。




by fu-ko-handmade | 2017-11-14 12:43 | くらしのこと

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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