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ギャザー&ギャザー祭り。

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ここのところ違うネタばかりですいません(笑)
ちゃんと洋服作りもしてますよー!

夏から製作をスタートしたメリーゴーランドさんでのオーダー分ですが、
今月でやっと作り終えられそうです。
みなさま、気長にお待ちいただき本当にありがたいです。

さて今回、長かった製作期間の半分以上を占めたのが、
ギャザー寄せの工程。




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2月の個展は5月に出版した「着心地のよい、手づくり服」掲載アイテムの
ご予約をいただいたのですが、表紙をかざったこちらのワンピースがとっても人気で、
およそ半数近くのお客さまからオーダーいただきました。



一着あたり4本、デザインによっては12本のギャザーミシンをかけ、
細かくギャザー寄せをして仕上げるこのデザイン。

この工程がただただ、永遠のように長かった・・・!



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自分を奮い立たせるべく、通称「ギャザー祭り」と名づけ、
こつこつ頑張りましたよ~!

寄せども寄せども終わりが見えなかったギャザー祭りだったけれど(笑)
いよいよ昨日、全てのギャザーが終了。

終わるとなると寂しいもんです・・・

そして仕事上がりのビールがとてつもなく美味しかった!




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そうそう、
ヴォーグ学園の生徒さんからもギャザー寄せのコツをよく質問いただくんですが、
大切なのは技術というよりも、綿密な「下ごしらえ」にあると思います。

まずは粗ミシンの糸調子。
これは布によって最適な調子が違うのですが、
60番手の一般的なリネンだと大体2.6~3のあたり。

それを縫い代をはさむように0.7、1.2cmの幅で2本かけ、
裏になるほうを上にして、↑の写真のように上糸をぎゅーっと、
引けるだけ引いておきます。

通常は付け寸法にあわせて糸を引くと思いますが、
それだけだと細かいギャザーになりません。

めいっぱいギャザーを寄せてくせ付けをしておくことが大切。



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その後、指でこんなふうに、縫い代がフリルになった部分を整え、
向きをそろえておきます。

余分なほつれ糸などをカットし、そこではじめてつけ寸法にあわせてギャザーをゆるめ、
上糸を結んで合印にあわせます。




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縫うのは粗ミシンの間、1cmのところ。

縫えたら表からギャザーをチェックし、問題なければ粗ミシンを抜き、
端を始末します。


下ごしらえには時間がかかりますが、
この方法だととても美しいギャザーを寄せることができますよ^^

(ただし、この縫い代を囲むように粗ミシンをかけるやり方は、
粗ミシンのあとが残りやすい繊細な生地にはむきません。
その場合は粗ミシンは縫い代に隠れるようにかけてくださいね)
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こないだの出荷作業のとき、
例のギャザーワンピースが全カラー揃っていたので記念写真。

皆さんのところでお役に立ってくるんだよ、
と、まるでわが子を嫁に出すような気分で送り出しました^^

さあ、あとはコート類を残すのみ!
週末しっかり休んで、来週またがんばります~!






by fu-ko-handmade | 2018-11-09 17:56 | ハンドメイド

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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