
寒い日がつづいていますね。
朝から雪がちらつく京都です。
今週は製作もしつつ、その間に取材やまめぴーの入学準備など、
あわただしくすごしています^^;
さてさて、今日は3月に行われるイベントのお知らせです。
町家の日にあわせ、
ご近所バルナファミリーの土間の家で行われる土間市。
今年も参加させていただきます~。
昨年は手づくり小物の販売や、「町家の可能性」というテーマの座談会に
参加させていただいたのでした。
天気もよくて気持ちいい一日だったな^^
先月からすこしずつ、
土間の家に暮らすバルナファミリーとその友人達と相談を重ねて、
今年のテーマは、「町家とプラスチック」にきめました。

みんなでミーティング中。ベルギー語、英語、日本語がまぜこぜです^^
町家とプラスチック、
一見、すぐには結びつかへんけど・・・
きっかけは、町家に住む仲間達が胸を痛めている、
町家にまつわる現状からでした。
次世代にのこしていきたい、文化的な資源でもある京町家。
実際わたしも住んでみて思うことだけれど、
町家には建物のつくりや素材ひとつとっても、たくさんの時代を経てつみかさなった知恵や、
心地よく生活する暮らしのくふうがつまっています。
けれど、
悲しいかなこの数年、わたしたちの家のまわりでも
貴重な町家がどんどんと取り壊され、新しい大きな建物に変わっていっています。
もちろん、昔ながらの町家に住みたい、そこで暮らしたり商売をしたい。
そういう人は少なからずいます。
けれど、なかなかマッチングしないのです。
古いまま購入したいのに、だいたいの不動産屋さんは新築プランをすすめてくるそう。
理由は、
「新しく作ったほうがお金になる」から。
町家を使い続けるために必要な、建具や土壁、材木など、
天然素材を扱える職人さんは年々減り、
材料を作る産地もどんどんと無くなっています。
天然素材はひとつひとつ性質がちがうし、
その特性を生かすには確かな目と技術が必要だからでしょう。
古いものをメンテナンスしながら使い続けることが、
だんだん難しくなってきているのです。
たしかに、
新しい材料で大量生産、大量消費するほうが経済は上向きになるかもしれない。
でもそのしくみ、
なんだかプラスチックに似てるよね、って話になって。
わたしたちの身の回りにあふれるプラスチック製品。
その身近さは、もはやそれなしで暮らすことができないほど。
むかしは竹や木で作ることがあたりまえだった道具も、
どんどんとプラスチックにかわっていく。
丈夫だし経年変化もすくないし、安価に、大量につくれることが理由です。

ただ、
プラスチックは土に返るまで途方も無い時間がかかります。
にもかかわらず、ほとんどがリサイクルされることなく使い捨てされ、
捨てられていくのが現状。
そりゃ、大量につくって消費していくほうがお金はうまれるし、
便利で簡単。
少ない労力で、みんなが幸せになれるのはとても素晴らしいことです。
でも、
そんな「簡単・便利」のぬるま湯につかりながらわたしたちは、
むかしのひとが当たり前に持っていただろう、
自分の手で自分の暮らしをよくする力や知恵を、
いつのまにか失っているような気がするのです。
そんないま、
すこし立ち止まって「使い捨て」をできるだけやめて
「使い続ける」ちからを自分達のなかに取り戻したい。
そんな思いで、このテーマにきめました。
当日はわたしは、風呂敷の販売や使い方のワークショップを。
ほかにも蜜蝋ワックスラップや、着物地を再生したて雑貨、
手づくり化粧品やヴィーガンランチ、スイーツなどのショップも出店されます。
3/10(日)11時から17時ごろまでやっています^^
お近くの方はぜひご予定されてくださいねー!
↓イベント詳細です。