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萬古焼きの窯元を訪ねて。

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あれは小雪のちらつく、1月のある日のこと。

天然生活さんの取材で、
三重県四日市にある窯元、南景製陶園さんを訪れました。


上の写真は練り上げた土を型に入れ、
ろくろをかけて成型しているところ。

工場が大好きなわたし、この時点で鼻の穴ひろがっています・・・!(笑)

四日市は地質的に焼き物に最適な土が多くとれ、
焼き上がりが硬質になる鉄分を多くふくむ粘土なのだとか。

硬質なのでにおいうつりもなく、お茶をたてるのに最適な急須になるとのこと。

その土地の特徴が、その土地の文化をはぐくむのですね。


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次に、急須に持ち手と注ぎ口をつける工程へ。

おどろいたことにこの作業、だいたいのアタリをつける器具はあるのですが、
パーツを付ける角度、向きなどはほとんど職人さんの勘なんだそう。

とはいえ皆さんもともと作陶の職人さんではなく、
簡単な作業からはじめて技術をかさね、
いまのように熟練のわざを身に付けられたのだとか。




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手に宿るわざは、最初からあったのではなく、
まいにち五感を使って素材と向き合うこと、自分自身の勘を信じることで、
はじめてうまれたもの。

ひょいひょい、と何事でもないようにあたりまえに、
迷いなく作業を続ける職人さんの手を見ながら、
なんだかふつふつと嬉しさがわきあがってきて。

なにごとも正確さ、合理性をもとめられがちな世の中で、
「勘」とか「適当さ」というものがどちらかといえば肩身がせまそうに見えるこのごろ。

そんな時代に、
こうして素晴らしいもの作りを続けられる人がいること、
そのことがまるで奇跡のような、でも確実な希望のような、
そんな驚きで満たされたのでした。



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お恥ずかしながらわたし、
今回お話をいただくまで四日市が
萬古焼きという焼き物で有名であることは知らず・・・

なんの予備知識もないまま、
「おもしろそう!」と二つ返事でお受けして。

とはいえ、仕事が思った以上に立て込んでしまって、
ゴンがその日運悪く熱を出したこともあり、
四日市まで足を運ぶのを少し後悔したりもしたけれど・・・




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取材の最中、
幾度となくバイタリティあふれる3代目社長さんのお話に膝をうち、
奥様のたてられた美味しいお茶とお菓子に舌鼓をうち(笑)

「自分がほしいものがなかったから、自分でつくった」
という社長さんが、古いものの価値を受け継ぎつつも、
おそれず新しいことにチャレンジしていく貪欲さ、そしてまっすぐさ。

そして、
その場に行ってはじめてわかる、空気や、においや、ひとびとのまなざし。

行って、感じられてよかった。
と心から思えたのでした。



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そして、ちゃっかりひとめぼれの急須とお湯のみをお土産に。

あれから毎日活躍しています。
お茶の時間がますます楽しみに^^





そんな様子、
先日発売された天然生活4月号に掲載されています。





実はこちらの取材は2部制になっていて、
第1部は京都にあるキッチンツールのセレクトショップ
LADERさんを取材しています。


そちらでもとても興味深いお話を聞けたのですが、
残念ながらカメラを忘れてしまい、こちらではお伝えできず・・・(泣)

ライター山形さんがわたしの声をたっぷり拾ってくださっているので、
ぜひ誌面でわたしの興奮っぷり(笑)ご覧頂けたらと思います~。






by fu-ko-handmade | 2019-02-22 17:00 | メディア掲載

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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