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めざすのは「教えない授業」。

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ヴォーグ学園名古屋校での、第一回目の授業でした。

早いもので、この4月でヴォーグ学園講師になって丸一年。
引き続きみなさんと手づくりを楽しむ機会をもたせていただけることとなりました。



おもいかえせば、
昨年の最初の授業はもう、緊張で心臓ばくばく(笑)

わたしが持っている技術や知識を(大した量ではないですが)
あらいざらいみなさんにお伝えしなくては!と意気込んでいました。

そのせいかどうしても詰め込みすぎになってしまって
手づくりの楽しさを伝えたい一心で、
どこか皆さんに無理させてしまったのかなあ、ということもたびたびありました。

反省・・・;;


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もちろん、技術や知識はたいせつなこと。
新しいことに挑戦するとき、それらを知っていると知っていないとでは
結果はおおきく違ってきます。

けれど、わたし自身原点にたちかえって
「手づくりとはなんぞや」ということをあらためて見つめてみたとき、
その楽しさって「正解がないこと」にあるんじゃないかって思ったんです。

10人いれば、10通りのたのしみ方があって、10通りの価値がある。

それに、
知識は一方的に「教える人」から受け取るのではなくて、
ほんとうは自分が「知りたい」「学びたい」と思ったときに自らすすんで獲得するもの。

「学ぶ」ことって、ほんらい努力してまでやることじゃないんですよね。
わからないことが分かっていくのって、じつは心おどる楽しいことです。

そして、そのときに気心の合うメンバーが一緒なら、もっともっと楽しめるはず!

そう思ったわたしは、今期の授業の目標として、
みなさんに「教える」ことはしないでおこうと思いました。

講師が教えないだなんて、なんだか変やけど(笑)



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だからまず、最初の授業に「やろう!」と思ったのは、
たっぷりと時間をとって皆さんと自己紹介をして、
お互いのことを良く知ること。

その次には「布のワークショップ」。

いきなり作り始めることはせずに、みなさんにまずは違う種類のはぎれを3枚くばり、
それについてどう思うか?どう感じるか?を
全員で意見交換するところからスタートしました。

ひっぱったり、なでたり、光にすかしてみたり、においをかいでみたり(?!)
先入観なしに生地を存分に感じてみるとたくさんの気づきがあります。

みなさんから意見がでてきたところで、わたしからまとめを。

みなさんが感じられたことにはちゃんと裏づけがあること。
そして、あらかじめ知識がなくっても、センサーをONにすれば
ちゃんと「違い」をキャッチできること。

だからまず、素材をしっかり感じてほしいというお話をしました。

わたしが予想していた以上にたくさんの意見をいただけて、
中にはほかの方が気付かなかった点に着目されているかたもいて、すごい!

みなさんがイキイキとした表情をされていて、
とってもうれしかったです^^



午後からは裁断済みのキットを使って洋服作り。

まずは、4月5日スタートのAクラスの方をご紹介させてください♪
(ご了承いただいてお写真撮らせていただいてます)

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初心者の方が多いAクラスでしたが、
みなさん無事時間内に完成してよかった~^^



そして19日のBクラスの方たち♪

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みなさん、ええ表情されてますーっ!
コーディネイトも参考になる~♪

Bクラスの方は手持生地で作られたかたもいて、
わたしも思わず作りたくなりました(笑)



実は・・・

ヴォーグ学園のある名古屋へむかう新幹線のホームで、
通勤中読む本を探していたらこんな1冊に出会いました。





著者は京都造形大の教授をされている、福のり子さん。

美術館での鑑賞法である「対話型鑑賞」を教育現場や企業などで
応用していこうと活動されていて、この本はその実践がつづられています。

そのなかでこの「対話型鑑賞」を学んだ学生さんの言葉がとても印象的で。


~答えのない問いに対して、答えがないからこそ考えることを学びました。
そして考え続けていく中でたとえ「答え」を導くことはできなくても、
そのなかでたくさんの「発見」に出会えることに気付けました。~
(「教えない授業」より引用)


そうそう、わたしが目指すのはまさにこれ!

ぼんやりと自分なりに考えていたことが、
この本でよりはっきりとして、背中をおしてもらったよう。

偶然のような必然のような、うれしい本との出会いでした。


さあまた次回も、
みなさんと手づくりの時間を楽しむための「しかけ」を、
なにか考えたいと思っています^^








by fu-ko-handmade | 2019-04-23 12:00 | ヴォーグ学園

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのあるほんのりていねいな暮らしを提案します。


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