発達障害専門誌、きらり。Vol.9ができました。
夏らしいあでやかな表紙は、心花さんのイラスト。
毎回ほっこりさせてもらっています。
今回のテーマは「子どもと教育」
不登校や二次障害などをはじめ、児童期・思春期の問題を取り扱っています。
わたしが担当したのは連載の「わが家のくふう」
今月のテーマは「子どもの習い事」について。
~~本文から抜粋~~
もちろん、子どもができないことができるように教育したり、
やがて大人になってから役立つであろう技術を身につけるために習い事をさせたい、
という親の気持ちはすごく、理解できます。
どんな親でも子どものことは心配です。
そして大体の場合、親は子どもより早く先だちます。
自分がいなくなってから子どもが困らないように、
将来にそなえていろいろとできることを増やしておいてあげたい・・・。
それはとても自然な感情だと思います。
でも、今必要とされている技術が、
子どもが大人になったときに果たして役に立つかといえば、ちょっと疑問です。
現在プログラミングや外国語が人気のようですが、
大切なのは技術ではなくモチベーション。
その技術を使って「なにが実現できるか」ということなんじゃないでしょうか。
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どんな親も多かれ少なかれ、
子どもを思うがあまり「いいこと」をさせたい、という気持ちがあると思います。
かつてわたしもそうなりかけたことがあったし、
いまでも気をつけていないとすぐにそうなってしまいがちなんですが・・・
ただ、「いいこと」ってくせもので、
実は親の(勝手な)価値観だったり、世間の(偏った)評価だったりするんですよね。
自分の子どものころを思い起こせば、
だれかに「これはいいことだからやりなさい」といわれたことほど、
不思議と今もできてない(笑)
でも、自分で選んで、自分で納得して、自分で出した結果は、
成功しても、たとえ失敗したとしても、血となり肉となっている。
そんな気がするのです。
だとしたら、子どもの幸せのために、わたしたち大人が何ができるか。
それは「いいことだから、やりなさい」と言ってきかせるよりも、
大人たち自ら選び、納得し、結果をだしていくさま。
わたしたちがあれこれうるさく言うよりも、
自分の人生を(時に困難に立ち向かいつつ)楽しんでいくようすを
子どもに「みせる」ことなんじゃないかな。
そう、
「まなぶ(学ぶ)」は「まねぶ(真似ぶ)」なのですから。
今月の「きらり人」は、
京都で一風変わった学習教室を経営されている、川村哲也さん。
じつはわが家のゴンがさいきん、
大変お世話になっている方です(笑)
いずれまた別に記事にできたらな、とおもっていますが、
なんと川村さんの教室は「勉強を教えない塾」(?!)なのです。
わかりやすく言えば、まるで大学のラボみたいなかんじかな。
生徒が10人いれば、やっていることはみんなばらばら。
哲学的な小説を書く中学生もいれば、
イソギンチャクの毒の研究をしたり、料理を研究する子もいて。
教室で飼っていた鶏が死んでしまったことをきっかけに、
ペットの葬式サービスをはじめた小学生もいます。
共通しているのはすべて、
大人からの指示ではなく、子ども自身の「やりたい!」からスタートしていること。
だから自然と学びたい気持ちがうまれてくるし、
成功も失敗も糧になっていく。
教室に足を運ぶといつもそんなライブ感みたいなものを、
肌に感じとることができます。
これから、じわじわとこれからの「教育」のあり方を変えてくれる存在になるのかも?!
と期待しています^^
ゴンはこの教室で4月から「とある研究」をしています。
ヒントは記事のなかで探してみてくださいね☆
記事はこちらから試し読みできます。
京都なら大垣書店さん、メリーゴーランドさんに納品しています。
ネットでも購入いただけます。
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☆kindle版
ぜひ手にとってご覧いただけたらとおもいます^^
そうそう、来月は新しいきらりをひっさげ、
編集長朝倉と、東京にもお邪魔しますよー!
トークイベントの詳細はこちら。
東京で発達障害についてトークイベントをさせていただくのはこれがはじめて。
どんなご縁があるのか今からたのしみです^^