さてさて、本日の話題は夏と言えばのカットソー。
安価でかさばらず手に取りやすく、
つい何枚も欲しくはなりますが、
とはいえ限りある資源を使って作られている一枚。
一説によると、Tシャツ1枚分の綿花を作るのに必要な水は2700リットルで、
なんとバスタブ30杯分に相当するのだそう。
それ以外にも輸送や染色、縫製や加工などに要するエネルギーのことを考えると、
さらに多くの資源をつかっているということ。
昨今の災害や気候変動のニュースを耳にするたび、
カットソー一枚たりとも無駄にはできないなあとおもいます。
とはいえわたしも若いころは毎年3~5枚ほどを購入し、翌年には着ずに
(というかくたびれてしまっていて着られない、といった方が正しい)
翌年は部屋着に降格させ、さらに翌年にはウエスにして使い切っていました。
が・・・
この数年の夏のあいだ、毎年着続けているブランドがあります。
それが、FilMelange(フィルメランジェ)のカットソー。
2007年に誕生した日本のブランドですが、
原料である「わた」の選定から、「糸」「生地」「縫製」に至るまで、
徹底した自社開発にこだわっておられるそう。
とくに、製品の綿はすべてオーガニック農法または、
枯葉剤を使用しない手摘みによる収穫の綿を使っているのだとか。
環境にも負荷がすくなく、生産者や製造にかかわる人々のことも守る、
理念のあるものづくりをしているブランドです。
企業精神はもちろんすばらしいのですが、
手に取るやおどろくのが、その着心地と肌ざわり。
着ていてもとても心地いいのが、毎年大切に着続けられるいちばんの理由なのかな。
FilMelangeにはいくつか定番デザインがありますが、
最初に購入したのはこのLAURAというかたち。
一見シンプルなVあきのカットソーですが、脇にギャザーがよっていたり、
袖口のシルエットも絶妙で(たくましい二の腕を隠してくれて!笑)
デザイナーさんのこだわりが詰まっているなあと感心させられます。
また、隠れた部分にもこだわりが。
たとえば丸胴(脇に縫い目がない製法)だったり、
タグが肩についていたり(一般的には脇や首についていて、チクチクすることが多い)
さりげないことだけれど、縫い目ごろごろが苦手なわたしには嬉しいポイント。
一枚でももちろん、季節を問わずインナーとしてもよく着ています。
重ね着したときちょこんとのぞく、小さなポッケもツボなんやなあ~。
写真ではわかりづらいですが・・・
ほんのりと後ろ下がりになっていて、
INしてもそのままでも、コーディネイトがそれとなく決まるのです^^
実は買ったその年気に入りすぎて、色違いでもう一枚買い足しました。
翌年は形違いのDIZZYというユニセックスなデザインのものを。
おそらく最初のものを購入したのはまだまめぴーが赤ちゃんだったころ。
もう4~5年は着ているでしょうか。

もちろん大切に着ていたからというのもあるかもしれませんが、
洗濯を繰り返しても縫製もしっかりしていて型崩れもほとんどなし。
むしろくったり、ふんわりとした生地の風合いがまして、
体に吸い付くようになじみます。
さいきんちょっとずつ買い物に出たりもできるようになってきましたが、
前ほどにカットソーを衝動買いせずにすむようになってきたのは、
このブランドに出会えたからかもしれません。
一般的なカットソーと比べるとお値段は少し張りますが、
それ以上の価値を感じています。
あ、FilMelangeさんからは何もいただいていませんので、ご安心を!(笑)
そうそう、ことしは夏に向けてこのデザインを買い足しました。
大人になってから避けていたポロシャツだけど、
このデザインならこの年でも気負いなく着られそう。
コーデを考えるのが楽しみです^^