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学校に行かないという選択。その後。


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何度かこのブログにもつづってきましたが、
6月から学校に行かないと決めたまめぴー。

じっくり彼と向き合いたかったこともあり、
しばらくブログもお休みさせていただいていたので、
6月からの経緯を備忘録がわりにしるしておこうとおもいます。


★カテゴリ「学校に行かないという選択」



家で過ごすまめぴーの一日はざっくりこんな感じ。

朝は家族そろって朝ごはんをたべるので、
学校に行っているときと変わらない時間に起きて、
食後はなにかひとつちょっとした家事をいっしょに。

その後は学校のプリントを終え、
6月からはじめたオンラインの教材すららで好きな教科をやるか、
NHK for schoolや探求学舎のHPで数字や歴史など、
気になっている分野の動画をいっしょに鑑賞。ときどき公園に遊びにいったり。

お昼ごはんを食べたらお気に入りの実況動画で
今やっているゲーム(マイクラ、カービィ、ポケモン)の研究をし、
その成果を学校から帰ってきた仲良しの友だちに報告しつつ、
友だちが帰る17時までゲームしたりかくれんぼしたりチャンバラしたりしてわいわい遊ぶ。

晩御飯を食べたあとはゴンといっしょにアニメをみて、
お風呂、就寝。

そんなまいにち。



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夏休みはよく近場の水辺に遊びに行きました。




学校への対応はというと、夏休み前までは毎朝「休みます」の連絡を入れ、
夕方になったら彼の近況報告がてら、職員室まで宿題のプリントを届けていました。

プリントを届けに職員室に顔をみせると、
先生たちが口々に温かく声をかけてくださって。

最初のほうこそお気持ちをうれしくおもっていたのだけど、
さすがに毎日「どうですか」と心配されるのもなんだかしんどくなってしまい・・・

ときどきまめぴーもいっしょに学校に行くときもありましたが、
声をかけられるのが恥ずかしくなってしまい、
しだいに行かなくなってしまいました。

じつは学校が超苦手な私、一人で行く職員室がこわすぎて、
ときどきゴンに行ってもらったりしたっけ(笑)
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ここは下鴨神社の小川。冷たくて気持ちよかった~



担任の先生もまいにちプリントにお手紙をつけてくださったり、
クラスのみんなで育てた野菜を持たせてくださったり、
彼が学校に来れるようにといろいろと気をもんでくださって。

「(彼の好きな)体育・音楽だからどう?」
「四時間授業だったらこれるんとちゃう」などと提案くださるんですが、
なぜかかえって気分をそこねてしまい、ますますふさぎこんでしまう始末。

ひるがえって家では、自分なりに勉強してわかることが増えていくのはうれしいし、
好きなことをとことん調べたり、夢中になっていることを時間をきにせずやれる。

ゲーム(主にマイクラ)ではびっくりするぐらい複雑な仕組みを作り出して、
楽しくてたまらないようす。

不登校の子にありがちな、人目を気にして外出したがらないということもないし、
なんなら一人で出かけて行ったりします(笑)

午後からは友だちも遊びにきてくれるからさみしくはないし、
しかも8月からは新しい家族ほづみ(猫)も家にいて、
退屈することはないみたい。

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構おうとするとすぐ逃げるけど、いつの間にか家族のすごす場所にやってきて、
無防備な寝相をみせてくれる。なんとすばらしきツンデレぐあい・・・




そして8月に入り、夏休み。

休みがあけたら、もしかして?なんてちょっぴり期待もしていましたが、
まさかというかやっぱりというか、はっきり「行かない」と。

そこで、いよいよ事態を重く見てなのか、親ふたりが呼ばれ、
「いっしょに出来ることを探しましょう」と教頭先生や主任の先生、
学年の先生方をふくめて話し合いをすることに。

そこでは、まめぴーがふだんどう生活しているか、
学校に対してどう感じているかということを、
彼に代わって説明させてもらいました。
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1年生の時もこれまでも、
給食や学び方などについて、いっぱい我慢しつつがんばってきて、
コロナやもろもろの事情が相まってついに我慢しきれなくなってしまったこと。

何より最大の原因は、学校に行きづらくなって困っていたとき
「助けて」と言ったのに先生たちに対応してもらえなかったこと。
(先生は対応してくださったつもりだったのだけど、真意がつたわらなかったみたい)

それが、学校に行こうとしてもおなかが痛くなってしまい、
教室に足を運ぼうとすると足がすくんでしまうほどの、
おおきな不信感につながってしまっていたのです。

先生たちはそれまでに彼が感じていたことが信じられないようだったし、
「まだ幼いんだから」という言葉も口にされていたくらい、
さほど重要だとは思っておられなかったみたい。

また、
「今がまんできないと将来甘える子になってしまう」と、
何度もおっしゃっていて・・・

わたしはむしろ、甘えたいときにせいいっぱい甘えることができてはじめて、
我慢できるようになるのではないのかな。
そう信じて子どもたちと接してきたのだけど。

だって、逃げずに我慢して自分を犠牲にしてしまう、
そんな悲しいことがいま、この世界には多すぎるもの。

さらに、
「ここで頑張ることが成長の糧になる」と言われた先生も。

それはそうなのかもしれないけれど、そうできたらもちろんいいけれど、
でもそれって周りが盛り立てることじゃなくて本人が決めることなのでは?

と、なんだかモヤモヤとしたものが残りました。

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ただ、日に日に彼も成長していることは確かだし、
この夏休み中もできることもふえ、家にいてのんびりしていたからか
前ほど気持ちも不安定じゃないみたい。

いろいろあったけれど「不安がなくなれば学校にいきたい」という気持ちは確かなので、
それは応援してあげたいのはわたしたち親も学校もおなじ。

彼が学校で「楽しい」を積み重ねていけるよう、
これからも情報共有していきましょう、ということでその日は話を終えました。

教頭先生からご提案いただいた取り組みとしてはまず、
休み時間だけ学校に顔をみせようということに。

まめぴーも「教室に入るのは怖いけど、休み時間だけなら行けるかも!」と即決。

とはいえ、こないだは雨だったし今日は暑すぎて校庭に出られず、
みんなと過ごせるのは3日に1回くらい。

それでも同級生のみんなは嬉しそうに迎えてくれて、一緒に走り回って。

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でも先生たちはここぞとばかり教室のなかに招き入れようとして(!)
その気配を感じて身がすくんでしまう彼。

話し合いのとき、もし休み時間が終わってそのまま授業を受けられそうだったとしても、
けっして焦らずいそがず、ただ見守ってほしい、とくれぐれと伝えたのだけど・・・

「休み時間」という楽しそうなことのあとに、
「あわよくばそのまま授業にもっていければ」という大人の気持ちがすけてみえるんだなあ。

そういうの、まめぴーめっちゃ敏感です。

まるで先生たちが餌をしかけるハンターで、
まめぴーが物陰でふるえる小動物みたいに見えました。

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先生がたや、多くの大人にとって
「行かない理由がないんだから行くべき」なのが学校なのだろうな。

彼なりの「行けない理由」はいっぱいあるのにな。

でもきっと先生たちもやることがいっぱいですごく忙しいし、
一日でも早く学校に来てもらいたいという気持ちがあるのでしょうね。

ただ、
まめぴーにとって2か月ぶりに学校に足を運べた、それだけでもすごいこと。

先生が彼のことをおもい、一生懸命に考えてくださるのはありがたいのだけれど・・・

そんなに急いで「ふつう」に近づけて、足元に生える小さな花に気づくことなく
ゴール(かもしれないもの)にたどりつくことに何の意味があるんだろう?

ともかく、
わたしが彼に対してできることはそんなに多くない。

むしろ、しすぎないように気を付けよう、と改めておもう8月最後なのでした。


***


そんなわけで、
再開したい動画や服作り、ブログのことなどいろいろと停滞していますが・・・

またのんびりペースでお待ちいただけると嬉しいです^^


たくさん読んでいただき、ありがとうございました。





by fu-ko-handmade | 2020-08-31 16:00 | 学校に行かないという選択

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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