
ゴンが中学生になるまえ、心配だったまいにちのお弁当作り。
彼女には小さいころから感覚過敏があり、
とくに過敏だったのは味覚でした。
離乳食で満足に食べられたのが、とうふとしらすと大根とごはんつぶ。
なぜか白いもんばっか(笑)
混ぜ込んでもきれいによけてべーーってしてたなあ・・・
保育園でも小学校でもつまづいたのが給食。
ですが、無理強いせずにいろいろと配慮してもらい、
あの手この手で対応くださったので徐々に食べられるようになって、
小学校ではなんと、給食大好きっ子に成長した彼女。
給食が比較的苦手ではないのは、つくりたてなこと、
そして味がまじっていないからだそう。
反面、お弁当なんかだといろんな食材が重ねて並べられているし、
時間がたってまざったおかずのにおいがご飯についているのがいやでしかたないらしく。
そういえば、
保育園時代早起きしてがんばってつくったおべんとう、
おにぎりとみかんしか食べてくれないことがあったなあ・・・
ちょっと泣いたなあ・・・
保育園は月に1回程度おべんとうの日がありましたが、
塩おにぎりと果物、もしくはゴンが「これならだいじょうぶ」という
オムライスでなんとか乗り切ったのだっけ。
ただ、中学生になってからはそれが毎日なので、
毎回オムライスというわけにもいかなくって(笑)
いろいろと本人の意見をききつつ、
すべてのおかずはカップなどで仕切って味がうつらないようにくふう。
おかずとごはんもにおいがまじらない、
ステンレス2段のものを選んだのでした。

また、市販のお弁当用の冷凍食品もあかんらしい。
最初のころ「シンプルなメニューなら大丈夫かな?」と
しれっと入れてみたりしたんやけど、
100%残して帰ってきました;;
いわく、見た目と中身とのギャップがあるのだそうな。
ただ、ぎりぎりOKラインなのが、
赤ちゃんの頃からお世話になっている生活クラブの冷凍食品。
薄味だけど素材の味がしっかりしてて、すなおな味だから
だいじょうぶなんやろうな。
忙しい日にはほんまに助かっています^^;

しかし毎回、ほとんどの確率でほうれん草ソテーが入ってる(笑)
こしょうのみの味付け。
そのままでもいただけるほどバターがおいしいから、
冷めてもおいしい。
一般的には、「好き嫌いはなおすべき」
「なんでもバランスよく食べたほうがいい」なのかな。
「食育」なんて言葉もきくし、わたし自身幼い娘が食べないのがあまりに心配で、
ついきつく当たってしまったこともありました。
でも、苦手なものはどうやっても苦手。
ゴンも、まめぴーも給食で無理して食べて、吐いてしまったこともあって。
どうしても体がうけつけないのですよね。
なら、たとえ栄養バランスが悪かろうが、すこしであろうが、
おいしく楽しく食べられる方がずっといい。
甘やかしと思われるかもしれないけど、
大人だってまいにち苦手なメニューだったら嫌なはず。
現に、わたしだってほぼ自分が食べたいものしか作ってないもの!
嫌いなものを無理やり食べさせて、食べることじたいが苦痛になるより、
好きなものを好きなだけ、笑顔でたべてくれるほうがずっといい。
そう思えるようになってから「周囲にどう思われようが、ええか!」と開き直り、
子どもたちが大好きなものだけの、超偏った食事を作り続けてきました^^
なにしろ、楽やし(笑)
余談ですが、彼女は偏食なわりに料理を作るのがけっこう好きで。
なんどか給食で食べたメニューの材料を思い出しながら、
家で再現してくれたことがあったのです。
わたしは本物の方を食べたことがないので真偽のほどはさだかではないのだけれど、
それがなかなか美味しくって!
彼女によると、食べただけでどんな調味料が入っているか、
どんな調理法かもだいたいわかるらしい。
後から学校から配られる献立表を見てみたら、ほぼ一致していてびっくり。
それを味わうだけで逆算してしまう彼女の敏感さに驚きました。
そりゃあ、苦手な味はなおのこと強烈やったんやろうなあ、
と納得したできごとだったのでした。

ある日の寝坊してしまった日のおべんとう。まあこんな日もあります(笑)
コンビニで食べられる食材はロールパンとゆで卵のみ。(おにぎりもあかん)
そんな彼女、いまの偏食具合はどうかというと、
かなり食べられるものが増えてきました!
成長期に入ってからは格段に食べられるようになってきて、
(お弁当はやはり味が混じるのでメニューは限られますが)
今では好物のものなら大人2人分は軽くたいらげるほど。
もちろん今でも市販のお弁当は一切あかんし、
ネギ、一味、山椒など香味系はまだアカンけど、
それでもあんなに白いものばっかだった彼女とは別人のよう。
もしかしたら味覚、鈍感になってきているのかも(笑)
とにかくむかしもいまも、食事はおいしくたのしく!
がモットーなわが家です^^