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着物を着るようになって、気づいた3つのこと。

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こないだは久しぶりに着物を着ておでかけしました。

日本舞踊を習い始めたのが今から約3年前。

それとほぼ同じころからお世話になっている着付け教室の、
なかよしさんたちとご一緒しました。

朝からお稽古がてらおのおのお出かけ着に着替え、
お目当は御所近くにある弘道館で行われていた、
禅をテーマにした京菓子展へ。

菓子には詳しくはないけれど、
手のひらサイズにぎゅっと詰めこまれた風景や物語を見つけるたび、
作り手の思いを感じてほおが緩みます。




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お菓子はあまりきれいに撮れていなかったので、お庭のようす。

斑入りのつわぶきが石畳に映えて、
素敵やったなあ。
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紅葉もあざやかに色づいていました。
何と美しい。


茶室では、選りすぐりの4つからおのおの好きなお菓子を選び、
抹茶とともにいただくことができました。

わたしが選んだのは、大好きな仙厓さんの禅画が配されたおまんじゅう。
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甘いものはどちらかというと苦手やけど、
嫌味のない甘さとほんのり香る芋の香りでするりといただけました^^

お菓子やお茶碗にまつわるお話をしてくださった老松のご主人、
太田さんのお話もとっても興味深かったです。


そうそう、この日着ていたのは母からゆずりうけた大島紬。

みなさんと一緒に写っている写真しかなかったので、
日本舞踊のお稽古前に撮ったものを。



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お出かけには白地の羽織つきのものを思い切って。
ふだんはこちらの紺地のをお稽古着にしています。

実はわたしと母とは10cmちかく身長差があり、
そのままでは裄も丈もつんつるてん。

お稽古でお世話になっている先生におねがいして、
ちょうどいい塩梅に仕立て直していただきました。

かかった費用はたった、こましなカットソー一着分ぐらい。

それなのに、こうして着る人の体にあわせて仕立て直せ、
長く着続けることのできる着物ってほんとうにすごい。

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そしてちゃんと手順をふんで畳めば平面に戻り、
しわもできず、場所をとらず保管できるミニマルさ。

ほんま、うまいことでけてるわあ。


そういえば習いたてのころ、四苦八苦して着付けを学ぶわたしに、
先生がある日言ってくださったことがあるのですが、
「着物は折り紙だとおもうといいよ」って。

なるほど、洋裁と和裁はまったく考え方がちがう。
肉体という立体にあわせて布を加工するのが洋裁。

和服は平面のままで完成させて、
実際着る時に自分の体にあわせて纏い、折り畳み、
初めてデザインが出来上がるんだと。

だから体形が変わっても、着る人が変わっても着ることができるんだって。

折り紙を折るように、と心の中でつぶやきながら着るようになると、
ちょっとずつ落ち着いて、きれいに着ることができるようになってきました。

とはいえまだまだ未熟やけど^^;



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それに、着物を着ると洋服のように自由に動くことができなくて、
立ったり座ったりするだけでも大変です。

もともとせっかちなわたしなので
最初は慌てて動いてやぶいてしまったり、帯をひっかけたりしたこともあったなあ^^;

だけど、着物を着ることに慣れてくると、
しぜんと所作がていねいになり、先を見越して落ち着いて行動することができるように。
(ふだんは変わらずわちゃわちゃですが。笑)

人は着るもので体の使い方も、意識もかわるのですね。

日本舞踊の家元もそういえば
「舞踊は着物をいかにきれいに見せるよう、
動き方がデザインされている」みたいなことを言ってはったなあ。

うむむ、奥が深い。

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さらに、嬉しい変化がもうひとつ。

手作り服もそうですが、着物を着られるようになってとくに、
市販の洋服をほとんど買わなくなったのです。

もちろんとっておきに気に入ったものは即決。

だけど、ふと見まわしてみれば着物みたいに親子で受け継ぎ、
長く着続けたいと思えるデザインのものや、
むかしのテーラードみたいに縫製がしっかりとした洋服ってほんまに少ない。

ファストファッションに同じお金を出すなら、
仕立てのいいリサイクルの着物を買ったり、
おさがりの着物を受け継いで仕立て直し、使い続けるほうが、
ずっと満足できる気がします。


じつは若いころ、母から誘われたときには「絶対ごめん!」だった和装。

でもこの年になってはじめて、あらためて着物っていいな、
と思えるようになりました。

さあ、肝心の日本舞踊は全然進歩しませんが(笑)
おばあちゃんになっても、わたしなりに着物を楽しんでいきたいな。



by fu-ko-handmade | 2020-11-18 14:00 | よそおい

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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