保存食づくりといえば、
梅仕事や山椒、らっきょう、干し野菜など
夏にピークを迎えるイメージがあるかもしれません。
が、実は本格的な冬に向かう今もまた、
保存食づくりが楽しくなってくる季節。
わが家でここのところせっせと仕込んでいるのは、おつけもんの数々。
まずは白菜。
毎週のように生活クラブさんから大きな白菜がどーんと届くので、
届いたらすぐに外から1/3ぐらいの葉は外して洗い、
炒め物やなべ物に。
内側のやわらかいところは4つに包丁を入れ、手で割いて、
1~2日ほど天日干し。
水分が飛んですこしくったりとしたら、
塩、唐辛子、昆布を入れて漬け込みます。
量は白菜の3~4%ぐらい。
塩は精製塩よりもミネラル分の多い自然塩で漬けると、
塩味がつんとこない優しく深い味わいに。
すぐに(2週間以内ぐらい)食べきれそうなら軽めに、
長く持たせたいなら重めにふります。
塩分4%だと今の季節冷暗所で保存OKですが、
それ以下の場合は漬け終わったら冷蔵庫で保存してくださいね。
漬物樽を持っていなくてもだいじょうぶ。
わが家のスタイルはこれです。
こうしてバットを重ねたり、
ボウルとお皿を重ねたりして身の回りのあるものでかんたんに。
石は旅行先の海岸で拾ってきて、きれいに洗ったものを使ってます。
だいたい白菜の重さの2倍ぐらいがよいそう。
こうして数日すると水があがってくるので
重しは半分に減らし、さらに数日漬け込んだら食べごろです。
白菜にもいろいろあるので、水がたまにあがらないこともあるのですが、
その場合は白菜の上下をひっくり返したり、
湯冷ましを足して様子をみます。
こちらは10日前に漬けたもの。
ちょっと酸味が出てきてちょうど食べごろ。
かなり酸っぱくなったやつでも、
痛んでいなければ炒めたり鍋に入れてもおいしい^^
こっちは1週間ぐらい前に仕込んだ日の菜漬け。
ええ色になってきたーーー。
旬の食材と時間がかけあわさって、
勝手に美味しくなってくれる保存食。
それを一番手軽に楽しめるのがおつけもんやと思います。
だって、切って漬けるだけ。
ゆでたり揚げたり加熱する必要すらないのです。
旬の食材を食べきる知恵を、日本という風土のなかで、
経験と勘をたよりに技を培ってきた昔の人たち。
ほんまにすごいなあ。
わたしたちはそれにあやかって・・・
未来の自分にちょっとしたごほうびを送る気分で、
食事作りの時にほんのひと手間。
だんだんと出来上がっていく様子を眺めるのも、なんとも愛おしいものです^^
さて、
昨日は子どもたちとドラマを見ながら柚子胡椒を作りました。
けっこう美味しく簡単にできたので、またレシピをご紹介しますね。