取材に来ていただいたのは昨年、11月のこと。
町家の暮らしをとりあげたいと、
フランスのTV局、ARTEから取材にお越しいただきました。
出演した番組はARTEの人気番組"Invitation au voyage" (旅への誘い)。
初めて知りましたが、フランスのミッテラン大統領と
ドイツのコール首相の呼びかけにより設立された公共放送局だそうで、
フランスのみならずEUの国営放送でも放送されているのだとか。
取材は朝7時半からお昼過ぎまでつづき、
細かなところも熱心に取材いただきました。
↑スタートはゴンの登校から。
わたしはもちろんフランス語はまったく喋れないので、
通訳兼コーディネーターの方に通訳をいただきながら、
わが家の暮らしをご紹介しました。
なんてことのないわが家の日常だけど、
異文化からながめてみるときっと興味深いのだろうな。
ディレクター兼カメラマンのサイモンさんが一番興味をもってくださったのは、
「和室にははっきりとした目的がない」ということ。
日本家屋では寝室や居間というものが厳密にはきまっておらず、
季節や用途にあわせて建具などを調整して自在に使いまわせます。
西洋の合理主義は最初に人間の意思や都合があり、
環境をそれに合わせて作り上げていくけれど、日本は逆。
あえて目的を定めていないことが、変化に対応できる柔軟さになる。
それが自然との無理のない共存をたすけ、
美しさとミニマルさにつながるのだと思う。
そう伝えると、深くうなづいてくださいました。
また、
そして家族そろって同じ部屋に寝て、季節ごとに寝る部屋を変えることは、
(これは町家だけかもしれませんが)フランスではありえない!のだそうな。
なので寝室もぜひ!ということで撮影していただきました。
↑まさか映るとおもっていなくて、他の部屋にあった荷物を押し込んであってノーマーク・・・
ちょ、ちょっとはずかしい・・・!(笑)
でも、
おかげで日本の暮らしのリアルを感じていただけたことでしょう^^;
↓動画はこちらからご覧いただけます。
登場しているのは20'40-23'20ごろ。
字幕と吹き替えがついていますが、日本語のしゃべり声も少し入っているので、
何を言ってるかはわかる感じです。
ぜひ見てみてくださいね~!
そうそう、サイモンさんは数年前から日本に在住で、
奥様も日本の方でいらっしゃるのだそうな。
なので今回の取材の記念に、先日出版した本をお送りさせていただきました。
google翻訳で作成した手紙も付けて。
(便利な時代になったものだ・・・!ただ、へんてこな訳になっていないといいけど)
世界中で自由な往来がままならない、
こんな時期だからこそ、異文化にふれ旅するあこがれを持つことが、
未来の希望になるのかもしれません。
貴重なご縁をいただき、町家暮らしをヨーロッパにむけてご紹介できて、
ほんとうにありがたい機会をいただきました。
いつかフランス、足を運んでみたいな。
★居場所づくりのクラウドファンディング、
53%達成しました!ありがとうございます^^