東京行きの2日前、くらら庵の遠足でした。
行先は前日の雨でひんやりした風の吹く、秋の鴨川。
かなり水も冷たかったけれど、
まあ大方の予想通り、こうなりました(笑)
一緒に行った男の子も、なかよく入水。
最後には上着までずぶ濡れに。
寒さで背中をまるめた通りすがりの大人たちに「元気やな~!」と驚かれていました。
男子たちはしばらく水切りしてたと思ったら、
ふたりで川の中にできたくぼみ(?)に石を運んで埋める、
という遊びに夢中に。
わたしもせっせと石運びして協力、汗がじんわり。
そんなこんなしてたら片足突っ込んでしまった(笑)
ブーツ履いててよかった・・・それでもちょっとしみたけど^^;
その傍ら女の子たちは黙々と石ころをあつめ、
素敵なインスタレーションを完成させていました。
くらら庵の子どもたちは、「やりたいこと」にまっすぐ。
わたしたちもよほど危ないことでなければ止めないのだけど、
はじめて来る子は戸惑うこともあります。
逆に、子どもたちのほうが「そんなことしちゃダメ!」ってけん制したり。
そう、まるでちっちゃな先生みたいに。
それはきっと、
少し前まで学校に行っていた彼らにとって
「やらされること」が、ごく自然なことだから。
学校ってまだまだ(一部変わりつつありますがほぼ一昔前と変わらず)、
「指導要領」とか「教育目標」みたいな大人の考えがまずあって、
子どもはそれに沿って正しく行動すべきとされている場所みたいです。
だから、そこからはみ出したり「なんで?」と疑問を訴える子は、
大人にとって扱いづらい問題児になってしまう。
「やらされること」が当然になっていくうちに、
子ども同士もおたがいを監視し合うようになることもあるかもしれません。
とはいえ、学校のすべてを否定するわけではなくて。
なかには子どもの自主性を大切にしてくださる教育者だっていらっしゃるだろうし、
学校が楽しくてたまらないという子どもたちだって、きっとたくさんいるでしょう。
けれど、
大人が一方的に「やらせること」には慎重でなくてはと思うのです。
大人は子どものためをおもって、
将来困らないように、自立できるようにと「よかれと思って」やらせます。
けれど、
自立した大人になるためには、自分を信じる気持ちがまず必要。
それは自己肯定感とも言い換えられるかもしれない。
大人の「よかれと思って」は、子どもの自己肯定感を、
かえって損なっているようにしか思えないのです。
だって、
自分を信じる気持ちは「やりたいこと」をやりきった中でしか、生まれてこないから。
子どもが大人たちから「やらされる」ことのなかで苦手なこと、その最たるものが宿題かもしれません。
わたしも子どものころからイヤイヤやっていて、
(とはいえ時々出さなかったりしたけれど特に問題にならなかった記憶がある)
宿題というめんどくさいもの。
2006年にアメリカで行われた調査で、驚きの研究結果があきらかになりました。
数年前日本のニュースでもとりあげられたので、
ご覧になった方も多いかもしれません。
要約すると、
「小学生に宿題を課すことは成績向上になんの影響も与えていない。
むしろ、
宿題をさせることは学習に対する興味を失わせる影響がある」
ということ。
現に、
欧米では日本より長期休暇は長いのに宿題はほとんど出なくって、
その間子どもたちは思い思いの場所でのんびりと過ごしたり、
キャンプやボランティアなど自分の興味のある活動にいそしむのだそう。
驚くことに教育先進国と言われるフィンランドや、
子どもの幸福度が高いデンマークでも日常的に宿題はないのだとか。
むしろ、くつろぎの時間を壊すものとして悪者扱い。
まるで日本とは逆ですね^^;
フランスなど、法律で宿題を出すこと自体禁止している国すらあります。
でも、なんで日本ではそれが浸透しないんだろう。
それはきっと、
だらだらしている子どもの姿を、親が見たくないから。
「ぼく、年中夏休みやねん!」と会う人会う人胸をはって言うまめぴー。
学校の勉強はたしかにしていないけれど、
自分の興味があることはあらゆる手をつかって調べつくすし、
目標に向かうときは何度失敗してもあきらめず、どこまでも前向きです。
まわりと意見が異なることもあっても、悲観したり怒りをあらわしたりはせず、
「相手は相手、ぼくはぼく」と切り分けて考えている。
どうしても相容れない相手とは距離をおいて工夫しているみたい。
ものごとを決めるときも、「みんなこうしているから」じゃなく、
自分がやりたいかどうか、今の状況にふさわしいと思えるかどうかが基準。
それは、自分にも相手にも厳しいこの日本という国のなかでは、
「逃げだ」とか「傲慢だ」って言われることなのかもしれない。
わたしだってもちろん、学校に行かないことを決めた当初は、
思うままに自分の時間をすごす(ぐうたらして見える)彼の姿に
不安やいらだちを覚えることもありました。
でも今のわたしは、
自分がやりたいことにまっすぐな彼を誇らしく思います。
大人になってもし困難に直面しても、
彼だったら自分の力を信じて笑顔でのりこえていけるはず。
やる気を出すためには自分の癒し方だってちゃんと知っていなくちゃならない。
だらだらして見える子どもたちだって、きっと家以外でめいっぱい頑張っています。
今週末ウィングス京都で開催されます。
お話をしてくださる澤田二三夫先生は、
自身が校長をつとめる小学校の夏休みの宿題を、
なんとゼロにされた経緯をもつ方。
以下、企画をしてくださった
瀬名香織さんからのメッセージです。
\\夏休みの宿題をゼロにした元破天荒校長//
以前、先生のオンライン講演会で大号泣した私。
絶対にリアルでお話しを伺いたくって
皆さんにも聞いて頂きたくて実現しました。
Twitterの #教師のバトン での発信が注目を集め、
週刊ダイヤモンドでも『黄金ワード』が掲載された
沢田 二三夫先生の講演会が京都で開催されます。
夏休みの宿題をゼロにし、小学校を『笑学校』に変えるなど、
学校の在り方を根本から問い直す取り組みをされてきました。
困りごとを抱えた子ども達に私たちは何ができるのか?
パパやママだけでなく
教育に関わるすべの方に聞いて頂きたい内容です。ㅤ
オンライン参加も後日動画視聴も可能ですが、
絶対リアルでのご参加をお勧めします♪
(なぜなら、リアルで聞く方が絶対楽しいから!)
関西でのリアル講演は初。貴重な機会をお見逃しなく!
託児も可能ですので、
お子さん連れでもゆっくり聞いて頂けます^ ^
NPO Reframe代表で
発達障害専門誌『きらり』の編集長、朝倉 美保 さんとの対談もあります。
僭越ながら私が司会進行を務めます!
京都でお会いできることを楽しみにしておりますね♪
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〈日時〉
11月20日(土)14:00〜
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〈場所〉
ウイングス京都
※オンライン参加、後日動画視聴も可能
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〈参加費〉
500円
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〈お申込〉
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わたしも当日はボランティアスタッフとして拝聴させていただきます♪
お話しのテーマにある
「すべての子どもたちの未来を引き出すために私たちができること」
とっても気になります!
澤田二三夫さんのインタビュー記事がありました。
わたしもとっても興味深く読ませていただいたので、引用させてください。
講演会はリアルでも、オンラインでもご参加いただけます。
親御さんはもちろん、祖父母世代の方や教育にかかわる方にも
聞いていただきたい内容になっているとおもいます。
まだお席には余裕があります。
ぜひぜひたくさんの方にご参加いただけましたらうれしいです!