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たとえ世界中が敵だったとしても。わたしはわが子を信じ続ける。

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お正月は夫の実家に帰省してのんびりと過ごしてきました。

わたしたちが昼まで寝てても、ぐーたらしててもいっつもニコニコなお義父さんお義母さん。
ぬくぬく、ありがたいなあ。


京都に帰ってきたらすぐに舞初めにむけ日本舞踊のお稽古。

今年は新たにまめぴーも加わったので、送り迎えやつきそいふくめ
家と稽古場を行ったり来たり。





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そしてその舞初めもなんとか終えて、
翌日はくらら庵今年最初のイベント、親の会でした。

今回で5回目となる親の会。
前回に引き続き、不登校経験のある大学生さんのお話をききました。

まずは開始前に打ち合わせを。

背が高くておだやかな笑顔、重めの前髪が今どきの若者というかんじ。
「ほんと僕の話なんてふつうなんで、何話せばいいんですかね?」
と、すこしはにかんだような様子で爽やかに登場。
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どっこい、
そのお話を聞けばびっくり、ぜんぜんふつうやあらへんし(笑)

なんと小学1年生から不登校だったというその学生さん。

学校に行った初日で「嫌だ!」と意思表明、
翌日からすっかり行かなくなったのだとか。

進級のタイミングが来るたび登校をトライしてみたそうで、
中学年のころは状況にも少し慣れて行けた時期もあったそうですが、
高学年は再度行かなくなり、運動会などのイベントや修学旅行などもまったく参加せず。

中学生になって一念発起、しばらくは頑張っていったものの、
勉強もついていけず別室登校をしつつほぼ休んでいた状態。

高校は出席日数ギリギリでなんとか卒業はできたそうですが、
成績は散々だったため進路相談ではおそらく大学は無理だろう・・・
と言われていたそう。

にもかかわらず、学校を休んでいたあいだ
「好きな教科だけを極める」という方法で独自に受験勉強をし、
見事公立大学に一発合格!

現在大学4回生で、春からは大学院に進まれます。
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そんな彼の、小学校のときのようす。

ご家庭では3人きょうだいの真ん中で、
お兄さんと弟さんは普通に学校に行き、彼だけが行かずに家で過ごしていたそうなのですが・・・

なんと、親御さんやきょうだいから
「学校に行きなさい」とか「行った方がいい」と言われたことは「全く」なかったのだそう!

ときどき博物館などに一人ででかけたり、家族で遊びに行ったりはしたものの、
習い事もとくにせず「昼まで寝て、家でずっとテレビを見てました」と彼。

勉強については親御さんといっしょに本屋に行って
「自分が好きなデザイン」のドリルを買ってもらい、最初はいろいろとやってみたそうなんですが、
壊滅的に苦手だった漢字は勉強せず、好きな算数ドリルだけを学年関係なくやっていたのだとか。

それについても「もっとほかの教科もやったほうが」など、
親御さんからのアドバイスは一切なかったそうです。

淡々と話す彼の姿とはうらはらに、
参加者の皆さんが折々「親御さんが神対応すぎる!」と、目を丸くされていた様子が印象的でした。
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その日参加されていたお母さんの一人がおっしゃっていたのですが、
「わたしなら決してそんな風にはなれない」と。

今でこそ小学生の不登校もちらほらと聞かれるようになりましたが、
15年ほど前の状況で、花の小学1年生になった翌日に「明日から行かない!」とわが子に言われ、
決して迷いがなかったわけではないんじゃないかな。

想像でしかありませんが、
今よりもずっと不登校に対する風当たりは強かったでしょうし、
陰で大変な思いをして情報をあつめ、勉強もされたのかもしれません。

それでもあくまでも自然体で、彼を急かさず、指示せず、
学校に行く他のきょうだいと同じように、ふだん通り彼に接してきた親御さんの
懐の広さにみなさん感心するばかりでした。

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もちろん、
もともとの彼のポテンシャルもあったのかもしれません。

折にふれて彼をささえてくれた人々や、運も味方につけた、今の結果かもしれません。

でも、学校に行かないことをふくめ、彼が彼らしく生きることを勇気づけたのは、
ほかならぬ親御さんからの「信頼」なんじゃないかな。

彼によると、
親御さんは彼が学校に行かないことについても何も言わなかったのと同じく、
学校に行けた時も何も言われなかったそうです。
ふつうならつい「行けたやん!」とか喜んでしまいそう^^;

「これができるようになったから大丈夫」とか、
「あれさえしておけば大丈夫」みたいな相対的な信頼じゃなく、
ただただ彼のことを肯定して、絶対的に信頼するということ。

「あなたならきっと大丈夫」と、言葉じゃなく態度で示し続けること。

それは、わたしも子どもたちと接するうえで大切にしていることでもあります。

でも時々「そのやり方じゃダメだと思う」とか
「もっと導いてあげたほうがいい」なんてアドバイスされてもやもやすることもあるので、
勝手に彼の親御さんがお仲間のように思えてきて(笑)

彼の今までのエピソードを聞きながら、
「世界中が敵にみえたとしても、わたしは子どもたちを信じ続けよう」

そう、あらためて肚をくくることができました。




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彼はじぶんのことを何度か「僕はひねくれものだから」
と笑いながら言ってたな。

何も言われなかったら進んでやるけれど、
もし大人から「しなさい」って声をかけられたらやらなくなっちゃうし。

明日学校に行こうと思ってたとしても、
先生から「来てほしい」と言われたら行きたくなくなったり。

班活動や集団行動も苦手で「誰にでもできることなら自分がやる必要はないから」と
はっきりと言ってのけちゃう。

ああ、
そういえば同じような人、わが家にもおる(笑)
はい、ご存知まめぴー。

自分で自分のこと「ぼくはやめる天才やから!!」とか言うてるくらいやし^^;

でも、周りに流されずに意見を貫き通し、違和感を感じたことは絶対にやらないし、
そのぶん自分の興味あることには徹底的に努力を惜しまないところ、ほんまにたのもしいと思う。

それでも気を抜くとすぐにその気持ちがシュンと小さくなっちゃって、
「もっと〇○させたほうがいいのかな」とか
不安がむくむく顔をだしてきちゃう。

うん、でもきっと「正しいことをやること」に力をそそぐより、
今回の彼のように「違うと思うことをやらないこと」のほうが、
一見遠回りでいて、いずれ自分らしい生き方に確実につながっていくはず。

風当たりは強いかも知れないけど、違和感を感じたらしっかりそれを意思表明していく。

それは今の日本のなかでは社会性の無さと同一視されることもあるけど、
むしろ逆なんだ。

嫌だと思ったら、それは今までにない道を切り開く道標になる。
周りを引き付ける魅力にもなる。

だから、ひねくれものだっていいじゃない。
まめぴーも、そして、わたしも。

そんなふうに力強くおもえた、今回の親の会だったのでした。
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実は、さいごに種明かし?をすると、
彼は夫(大学教員)の教え子なのです。

夫主催のゼミに在籍されているんですが、
夫によると彼はどんな仕事をまかせてもてきぱきとこなすし、
他の学生さんにはない発想ができるし、友達づきあいも豊かだし、
かつてから優秀な子だなあとおもっていたそう。

さいきんまで彼が不登校経験があると知らなかったそうなのですが、
ふとしたきっかけでそれを知り、親の会への登壇につながりました。

そういえば、彼がかつて不登校だったと知ってから、
子どもたちに対する夫の態度がちょっと柔和になったような気が。

わたしがどんなに説き伏せても「でも・・・」と口をとがらせてたのに、
彼には感謝しかありません(笑)


彼曰く、高校までとはうってかわって、
大学には気楽に楽しく行けているんだとか。

単位を落としても誰にも何も言われないし、
何を学ぶかは自分で全て選ぶことができる。
苦手な共同作業もない。

「みんなとおなじ」が苦手で不登校を経験した人ほど、
大学ではうまくやっていけるのかもしれませんね^^




次回以降もくらら庵では、親御さんどうしのお話し会やイベント、
今回のような当事者の方をお招きしての講演会を企画していますので、
ぜひご参加くださいね!



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by fu-ko-handmade | 2022-01-11 17:00 | 学校に行かないという選択

手づくり暮らし研究家、FU-KOこと美濃羽まゆみのblogです。京都の古い町家から「ものを作る、幸せのかたちを作る」をテーマに、手づくりのある暮らしを提案します。


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